清心の登録日本語教員養成課程

登録日本語教員養成課程

ノートルダム清心女子大学は、
文部科学省に登録された登録日本語教員養成機関です。

登録日本語教員は、国が認める「日本語を 教えるプロ」の資格です。日本語を母語としない人たちに、日本語を正しく、
わかりやすく教えるための知識と技能を持っていることを証明する国家資格です。これまで日本語教師になるには特別な資格は必要ありませんでしたが、このたび新しくこの国家資格ができ、日本語教育の質を高めることが期待されています。

2025年度以降の入学生は、全ての学科で「登録日本語教員養成課程」を履修することができます※。
「登録日本語教員養成課程」を修了することで、日本語教員試験のうち「基礎試験」が免除されます。
また、3年次修了までに所定の条件を満たせば、本学と協定する日本語学校で、在学中に「実践研修」を受講できます。

※履修の組み合わせにより、全ての免許・資格を同時に履修できないことがあります。
食品栄養学科では、カリキュラムの関係上、登録日本語教員養成課程を4年間で履修することはできません。

登録日本語教員制度の詳細については、文部科学省公式サイトをご覧ください。
なお、2024年度以前の修了生に関する「経過措置」については、本学公式サイト登録日本語教員の資格取得に係る経過措置についてをご確認ください。

広がる日本語教師の活躍の場

日本語教師の活躍の場は世界中にあります。海外の教育機関や、JICAや国際交流基金などの公的機関による派遣など、国際交流に直接貢献できる仕事です。
同時に、国内でも必要とされる場は急増しています。在留外国人や留学生、育成就労外国人などの学習ニーズに対応するための人材が不足しています。日本語学校だけでなく、海外にルーツを持つ子どもが通う小中学校、自治体の窓口など、地域社会の身近なところでこの資格の学びが活かせます。

清心の登録日本語教員
養成課程の特徴

豊富な現場経験を持つ担当教員による充実した開講科目

本課程では、日本語教授に必要な知識を深く幅広く学びます。日本語学に関する授業はもとより、日本語教育に関して、知識に基づく実践の授業を用意しています。

日本語教育で地域社会を支える

青井 由佳(客員准教授)

登録日本語教員養成課程開講科目・授業担当者
岡山朝日高等学校、ノートルダム清心女子大学国語国文学科卒業

日本語教師は世界中で働ける仕事ですが、身近な地域社会への貢献も期待されています 。
登録日本語教員養成課程での学びを通じて、地域でできることは何か、社会が必要としているサポートは何か、どう良くしていけるかを、考えられるような人材を育てます。

青井 由佳

■登録日本語教員養成課程の開講科目一覧

必修科目 区分 本学における開講科目 開講主体 配当
年次
開講期 単位数 最低修得
単位数

必須の教育内容

日本語教育概論I 日本語教員養成課程 I 1 2 2
日本語教育概論II 日本語教員養成課程 I 2 2 2
日本語教授法IA 日本語教員養成課程 II 1 2 2
日本語教授法IB 日本語教員養成課程 II 2 2 2
日本語教授法IIA 日本語教員養成課程 III 1 2 2
日本語教授法IIB 日本語教員養成課程 III 2 2 2
日本語教育実習事前指導 日本語教員養成課程 III 1 2 2
日本語教育実習 日本語教員養成課程 III~IV 2・1 1 1
日本語教育実践演習 日本語教員養成課程 IV 1 1 1
日本語学概論I 日本語日本文学科 I 2 2 2
日本語学概論II 日本語日本文学科 I 1 2 2
小 計 20 20
選択必修科目 A General Introduction to
International
CommunicationI
英語英文学科

開講主体の指定による

開講主体の指定による

2 4
General Introduction to
International
CommunicationII
英語英文学科 2
日本語音声学I 日本語日本文学科 2
日本語音声学II 日本語日本文学科 2
日本語文法論I 日本語日本文学科 2
日本語文法論II 日本語日本文学科 2
B ことばと社会 全学共通科目・自律力育成科目A群 2 4
地域社会学I 現代社会学科 2
地域社会史 現代社会学科 2
多文化共生論基礎 国際文化学科 2
多文化共生論 国際文化学科 2
言語文化論 国際文化学科 2
ICTリテラシ 情報デザイン学科 2
小 計 26 8
合 計 46 28

授業の紹介

日本語教育実習

例年、台湾の協定校にて教育実習を行い、外国人の学生を対象に模擬授業を行う機会を設けています※。1年次から履修した各授業の理解を総動員して、日本語教授を実地に行ってみる貴重な機会です。

※事情により国内実習に変更する場合があります。

授業風景

授業風景

日本語教育実践演習

課程履修の総まとめとして行われるこの授業では、1時間の授業を考えるのではなく、地域の日本語教育全体のデザインを考えます。
そのために必要なデータや資料を自分で集め、日本語教育が行われている現場に赴いて見学やインタビューを行います。そこから見えてきた問題点をまとめ、それをどのように解決するかを考えます。
学習者の状況、教室運営に関わる問題、自治体の施策などさまざまな視点から日本語教育をとらえ、自分にどのような活動ができるのか、どのように日本語教育と関わっていくのかを、考える授業です。

大学での経験を活かして日本語教師として働いています

勝部 亜美さん

岡山一宮高等学校、ノートルダム清心女子大学日本語日本文学科卒業

いちど一般企業に就職しましたが、国際交流基金(JF)の日本語パートナーズ派遣事業に応募しました。台湾で高校生が受ける日本語の授業のアシスタントを担当したほか、月に1回程度文化紹介として茶道や浴衣の着付け会などを催しました。いまは帰国して、日本語教師として働いています。
日本語日本文学科で日本語学を学び、日本語教員養成課程を履修し、台湾の協定校で短期留学もしました。清心でのいろいろな経験が、いま活きています。

勝部 亜美さん

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