研究分野
栄養生化学研究室
栄養生化学研究室では、栄養素の生体内代謝における未知なるメカニズムの解明に挑み、そのメカニズムと様々な疾患(生活習慣病など)との関連性を明らかにしようとしています。特に、アミノ酸代謝異常と腎臓との関連性に着目した基礎的研究を行っています。これらの生化学的・基礎栄養学的知見を基盤に、新たな機能性食品の創出も目指しています。また、幼児期の栄養においては、食事に関する困りごとの多い時期の食事内容や摂り方の工夫についての検討を行っています。
主なテーマ
- トリプトファン代謝異常による慢性腎臓病の新たな発症メカニズムの解明
- GPIアンカー型タンパク質GP-2/THPファミリーの細胞生物学的意義に関する研究
- 発達に特性をもつ幼児の食事及び食習慣の検討
- 小児1型糖尿病サマーキャンプにおけるカーボカウント
主な卒業論文題目
- シンバイオティクスによる腸内環境の改善
- 筋肉量と骨密度のUPを目指した食事改善と運動の習慣化
- 災害と乳児~減災のための備え、非常用持ち出し袋の作成~
- 若年から取り組む認知症予防~リスク因子としての糖尿病とクルミの活用~
- オリーブ葉ポリフェノールが腎尿細管線維化に及ぼす影響の解析
- キノリン酸蓄積が腎臓におけるサイトカイン発現に及ぼす影響の解析
- クルクミンが腎NMDA受容体を介した腎線維化に及ぼす影響の解析
- ブドウポリフェノールの腎尿細管線維化に関する文献調査
担当教員
小林謙一、山下美保
食品学研究室
食品学研究室では、食品の有する健康増進作用や科学的特性を明らかにし、機能性食品の創出や食品の高付加価値化を目指しています。また、食品衛生の観点から、生活環境中の微生物を対象とした分子生物学的解析を行っています。種々の機器分析を行い、分子論的解析を加え、ミクロ・マクロの両面から、食品および衛生に関わる様々な不思議な現象の科学的解明を進めています。
主なテーマ
- 菌類が関わる食リスクに関する研究
- 環境中の菌類と微胞子虫の多様性についての研究
- 食品の機能性に関する研究
- 農水産物の高付加価値化や有効活用に関する研究
主な卒業論文題目
- 岡山県産食材の抗糖化作用
- 岡山県産食材の未利用果皮による抗糖化活性
- 高梁紅茶の食品科学的特性の解明
- 処理Aジャバラ果皮エキスのメラニン産生抑制作用
- 地域から学ぶ食品ロス削減のための食育活動~地域を学んでのこさずたべよう~
- DNAバーコーディングに基づく地下生菌等の新種新産種の探索
- ショウガにおける内生菌の検出と分離培養
- マスク着用による常在微生物の変化について
- ママカリ魚醤の作成と魚醬微生物叢のメタゲノム解析
- 活性汚泥からのヒト感染性微胞子虫の探索
- 深海底泥における微胞子虫の探索
- 病害チャ葉周辺組織における病原真菌叢の分布
担当教員
長濱統彦、吉金優
栄養管理研究室
栄養管理研究室では、近年注目されているストレスを中心に、幅広いアプローチをしています。唾液を用いたストレスマーカーの測定やライフスタイルに関する研究のほか、食品の揮発性成分(香り)によるストレス制御、およびストレスとアレルギー疾患の関連性に関して、行動薬理学的および生理学的手法を用いて研究しています。
主なテーマ
- 食ライフスタイルに影響を及ぼす要因の研究
- コーヒー香気のストレス制御作用に関する研究
- 食品成分の抗アレルギー作用に関する研究
主な卒業論文題目
- アロマセラピーによるストレス軽減効果について
- コロナ禍における女子大学生のストレスについて
- 女子大学生の体型認識に影響を及ぼす要因について
- ストレス負荷によるブラジルコーヒー香気の嗜好性変化
- 拘束および隔離飼育後のストレスホルモン濃度の定量
- 食生活の改善を通してアトピー性皮膚炎の症状を抑制することは可能か?
- 性格は変えられる
- 鼻炎モデルマウスに対するオルニチンの抗鼻炎メカニズムの検討
- 偏食の生理学と心理学~好き嫌いは悪くない~
- 卵白アルブミン誘導による鼻炎モデルマウスに対する抗鼻炎作用のメカニズムの検討
担当教員
戸田雅裕、林泰資
食生態学研究室
食生態学研究室では、食生活と人間栄養について様々な視点から探求しています。研究内容は、食事構成力の形成に関する食生態学的研究、希少糖の食品への利用に関する研究、生活習慣病予防のための食事と栄養教育に関する研究、対象特性に応じた食教育のあり方と評価に関する研究、ライフステージ別栄養教育における社会・環境的アプローチ、などがあります。
主なテーマ
- 生活習慣病予防のための食事と栄養教育に関する研究
- 日本人の高齢者に対するカルシウム食品の腸管吸収に関する研究
- 心身の健康管理に関する研究
- 健康づくりのための栄養・食生活に関する研究
- ライフステージ別栄養教育における社会・環境的アプローチ
- 食事構成力の形成に関する食生態学的研究
主な卒業論文題目
- 食品別食後血糖値の変化に関する研究―低糖質製品における血糖上昇抑制効果―
- 食品別食後血糖値の変化に関する研究―咀嚼及び食品成分の影響について―
- 運動が食後血糖値に及ぼす影響に関する研究
- 牛乳の摂取が食後血糖値に及ぼす影響に関する研究
- 食事摂取順序による食後血糖上昇抑制効果
- 野菜摂取方法による食後血糖値の変化に関する研究
- お米食育プロジェクト~若い世代に好まれるブレンド米の開発と普及~
- 高齢者の社会参加への積極性とフレイル予防との関連
- 幼少期から学童期の食体験と女子大学生の食生活との関連について
担当教員
焔硝岩政樹、小川眞紀子、小見山百絵、小山洋子、若本ゆかり、園井みか