情報デザイン学部 情報デザイン学部
研究分野

情報デザイン学部 研究分野

研究分野

エンターテインメント・コンピューティング研究室

当研究室では、人の心に彩を与え、心を豊かにするコンピュータ技術の研究を行っています。具体的には、ユーザを楽しませたり、喜ばせたりするユニークなシステム・アプリ・サービス・コンテンツの設計開発を目標に、「きれい」「カワイイ」「美味しい」「楽しい」と感じる女子大生の視点を活かした女子大ならではのエンターテインメント・コンピューティングに取り組んでいます。技術要素としては、プロジェクションマッピング、ライトペインティング、AR(拡張現実感)、VR(仮想現実感)デジタルゲーム、デジタル音楽、メディア・アート、ドローン、ライブコーディングなどが挙げられ、これらに関する複数の研究プロジェクトが進行しています。

エンターテインメント・コンピューティング研究室

想定される卒業論文題目

  • プロジェクションマッピングの実用的な利活用に関する提案
  • 生成AIを用いた80年代風J-POPの制作に関する実験と考察
  • 不可能立体の可聴化とその可逆的表現に関する探究
  • 押し活のためのデザインテンプレートの提案と試作
  • アイソメトリックにもとづくイラスト制作を支援するオブジェクトライブラリの実装
  • キャラクタに動きのあるノベルゲームの提案と試作
  • アニメキャラ風のコスプレメークを支援するARシステムの提案
  • 舞台パフォーマンスを支援するメタバースコンテンツの提案

担当教員

天野 憲樹

フードシステム研究室

「フードシステム」は、食料品の生産から流通、消費までの一連の領域と産業の相互関係を一つの体系として捉える概念です。具体的には、農業、食品製造業、卸売業、小売業、外食産業、そして食生活を営む人々との相互依存的な関係とその仕組みを包括しています。「フードシステム」は、食品の品質と安全性を保ちつつ安定的かつ効率的に消費者に供給するとともに消費者ニーズを生産者に伝達する重要な役割を担っています。
この研究室では主にデータ分析と計量経済学の手法を利用し「フードシステム」に内在する様々な問題点を明らかにするとともに、それらの望ましい解決策を提示する事により、よりよい未来の実現に貢献する事を目指します。

フードシステム研究室

想定される卒業論文題目

  • 「食品ロス」減少へ向けての適応策―岡山県の事例から
  • 東南アジアにおける牛肉の輸入需要分析と日本産牛肉の輸出可能性について
  • 少子高齢化が食料需要に及ぼす影響-中国地方の事例から
  • 観光インバウンド需要の増加がフードシステムに及ぼす影響と課題
  • 国連SDGs(持続可能な開発目標)の我が国における進捗状況ーフードシステムの視点から

担当教員

上林 篤幸

情報学教育研究室

情報学の基本的な概念や理論を出発点として、社会の現象を分析したり、学校での教育に応用したりすることで、情報学の知見を社会に活かしていくことをテーマとする研究を行います。下記に挙げたような分野の研究テーマについて、情報学の基礎理論を踏まえながら、文献を組み合わせて新たな知見を導いたり、効果的な学習用教材を開発して評価したり、新たな技術やモデルを実装して検証したりすることで、現代の情報社会をより豊かでより便利なものにしていくことを目指します。

情報学教育研究室

想定される卒業論文題目

  • 情報・コミュニケーション・メディア、システム・問題解決など、情報学に関する基礎的な概念
  • 高校情報科・中学校技術科情報分野・小学校プログラミング教育など、情報に関する学校教育
  • データベース・情報検索・Semantic Webなど、情報学と社会をつなぐ応用技術に関する理論

担当教員

大西 洋

ソフトウェア工学研究室

ソフトウェア工学は、「良い」ソフトウェアを「はやく」開発するための学問分野です。ソフトウェア工学自体は幅広い研究を含んでいますが、本研究室では、既存のソフトウェアや開発者のQ&Aフォーラムでの質問などの分析を通してソフトウェア開発における現状を把握し、よりよい開発を支援する技術を扱っています。例えば、あるソフトウェアが他のソフトウェアに依存しているような状況で、そのソフトウェアがバージョンアップした場合に他のソフトウェアにどのような影響が発生するのか、対処法を自動で抽出することはできるのか、といったテーマについて考えています。

ソフトウェア工学研究室

想定される卒業論文題目

  • ソースコードの変更前後におけるメソッドの実行の変化を可視化するツール
  • エディタの作業効率に関する開発者の自己評価と定量的評価
  • Stack Overflowに投稿されたJava APIを含むコード片の有効性の調査
  • 構造的特徴を考慮したプログラミングコンテストの解答の分類手法

担当教員

神田 哲也

ネットワークセキュリティ・ネットワークソフトウェア研究室

安全なネットワーク通信のために現在、「モノのインターネット」IoT (Internet of Things) で利用可能な、「秘密分散法」を応用した転送データの安全な転送手法を研究しています。通信ネットワーク技術による安心な暮らしを目指してスマートフォン等の端末によるBluetooth MANETという方式を提案しています。Bluetooth MANETはアドホックネットワークなどの技術を採り入れ、日常と同様の通信が難しい、ある種の極限状態にでも役立つ通信技術を研究しています。さらに、これらの研究活動により、指導学生と共に投稿した論文の国際会議での受賞や特許を取得しています。

ネットワークセキュリティ・ネットワークソフトウェア研究室

想定される卒業論文題目

  • ワイヤレスセンサネットワークにおけるノードキャプチャ攻撃の回避を目的とした秘密分散法の適用
  • 複数ゲートウェイを有する無線センサネットワークにおける能動的攻撃の回避のための検知手法
  • Android端末を用いたBluetooth MANETの蓄積運搬のためのデータ転送効率化手法
  • 実環境におけるパケットロス値を適用し端末の安定動作を考慮したBluetooth MANETシミュレータに関する研究

担当教員

河野 英太郎

情報セキュリティ研究室

情報セキュリティインシデントでは、人に起因する事故原因が約7割にもなるとの報告があります。そのため、セキュリティに関する人の意思決定についてその原理を明らかにすることが重要です。これは、セキュリティリスクの認知と行動の問題です。技術的な側面だけでなく、幅広い行動科学の知見を導入する事で情報セキュリティと人間の心理の関係性を調査し、より効果のある最適な情報セキュリティ対策や、その場面に遭遇した時に考えなくても自動的に安全な判断を行えるような手助けをしてくれる仕組みを研究しています。また、組織にとって最適なリスク分析の手法や、システムに内在する脆弱性を適切に管理し、対策に結び付ける研究を進めています。

情報セキュリティ研究室

想定される卒業論文題目

  • 人や組織の情報セキュリティ対策推進要因の研究
  • リスク管理と脆弱性管理
  • 人の情報セキュリティリスク認知と行動
  • 行動変容を促す手段の社会科学的観点からの研究
  • 公開鍵暗号方式(PKI)の安全な運用と制度への適用

担当教員

小松 文子

Dependable Software Engineering Laboratory
(高信頼ソフトウェアエンジニアリング研究室)

現代の生活を支える車などのシステムは事故、故障時の安全性とサイバー攻撃に対する対応の両立が求められます。しかし、システムの高機能化による規模・複雑さの増大は、この両立を困難にしています。この問題を(1)ソフトウェアの構造の記法および(2)この記法に基づくシステムの欠陥や脆弱性のデータベース化と(3)抽出方法の開発により解決する研究を行っています。また、同志社大学モビリティ研究センターと交通安全を実現するための車の通信機能におけるサイバーセキュリティの研究も行っています。

Dependable Software Engineering Laboratory(高信頼ソフトウェアエンジニアリング研究室)

担当教員

左近 透

ULAB(UXデザイン研究室)

ULABはインタラクションデザインに関する研究やコンテンツ開発を行う研究室です。ふたつ以上のものが互いに影響を及ぼし合うときの行為や動作のことをインタラクションと呼びます。インタラクションデザインとは、インタラクションを生み出したり引き出したりするようなデザインのことを指し、インタラクションデザインはその使用者が得る体験とその満足度に大きく寄与します。ULABでは、インタラクションデザインに欠かすことができない人や動物の認知・感情の解明に関する研究や、心や体を動かす力を持つインタフェースや体験型コンテンツ、未来のデジタルメディアなどをデザイン・創造する研究を行っています。また、研究室では学生や地域の方々とも協働しながら研究を行うと同時に、企業や団体など他機関との共同研究や受託事業にも取り組んでいます。

ULAB(UXデザイン研究室)

想定される卒業論文題目

  • 猫の咀嚼音を用いた個体識別
  • 人と犬が本気で遊べるゲームのデザイン
  • 植物に関する普遍的な知識を用いた情報表現のデザイン
  • 植物の育成を支援する植木鉢デバイス
  • アニメーション制作のためのスポンジインタフェース
  • 恥ずかしさを引き起こす要因の解明
  • 表面形状が触覚による印象に与える影響
  • 嗅覚による方向知覚を可能にする情報提示

担当教員

鈴木 優

計量経済学研究室

計量経済学は、伝統的には統計学の方法を用いてデータを分析して理論の妥当性を検証する経済学の一分野とされてきましたが、近年は、Xが生じたときにYがよく生じていたという相関関係とXが原因でYが結果であるという因果関係を区別して政策や施策の効果を検証することに力が注がれ、ビジネスを含む広い分野の問題に応用されています。たとえば、メタボ健診を受けると長生きできるのか、メールマーケティングにどれだけの効果があったのかといった問題です。研究室では、こうした因果推論や効果検証の問題に主に取り組みます。

計量経済学研究室

想定される卒業論文題目

  • 親の収入は子供の学力を左右するのか
  • 社会経済状況は結婚と婚活にどう影響するか
  • テレビCMの購入意欲促進効果について

担当教員

陳 光輝

IoTシステム研究室

IoTは、モノがインターネットを介してクラウドとサーバに接続されるITシステムです。機械学習はさまざまな分野で使用され始めており、IoTシステムおよび組み込みシステムの分野で期待されています。しかし、これらのシステムは、安全で信頼性が高く、リアルタイムパフォーマンス、厳しいリソース制約が必要です。これまで、機械学習ソフトウェアの有効性は学習結果によってのみ決定されることが多く、ブラックボックスとして扱われてきました。このため、内部でどのように処理されているか分からず、IoTシステムを始めとするでは利用しづらいという問題があります。これらの問題を解決するための研究を行っています。

IoTシステム研究室

想定される卒業論文題目

  • 画像分類と物体検出によるCOVID-19胸部X線画像診断の研究
  • TensorflowLiteを用いた自転車操作支援組込みシステムの提案
  • グラフデータベースを使用したIoTソフトウェア
  • Android デバイス向けデータストリーム管理システムの開発

担当教員

中本 幸一

ビジネス・データサイエンス研究室

メーカー、小売店、サービス業、公務員など、どのような業種・職種で働くにしても、「データを分析し、業務に活用できる」人材が今では求められています。世の中は膨大なデータであふれています。また私たちの日々の活動によっても、大量のデータが生成され、収集・蓄積されています。そのようなデータを正しく「見る」「分析する」「評価する」には、プログラミングやデータ分析手法の知識のほか、対象となる業界のビジネスモデルのほか、人間の心理や行動に関する知識も必要となります。本研究室では、ビジネスの現場で活躍できる人材の育成、活用できるデータ分析手法の開発を目的として、データサイエンスに関する研究を広く扱います。

ビジネス・データサイエンス研究室

想定される卒業論文題目

  • ニュース記事の内容が株価に与える影響の研究
  • テレビ番組視聴時のSNS投稿から意見・感想を抽出する研究
  • スーパーマーケットのレシートデータから顧客属性を予測する研究
  • ヘアサロンの商圏分析および広告効果の比較に関する研究

担当教員

前川 浩基

プラズマ物理シミュレーション研究室

本研究では、次世代エネルギー源として期待されている核融合プラズマに関するシミュレーション研究を実施している。プラズマとは大まかにいえば電子とイオンから構成される物質である。核融合プラズマは磁場によって閉じ込められているが、背景圧力勾配が駆動源となるモードが不安定になることで乱流状態となり、閉じ込め性能劣化の要因となるプラズマ輸送を引き起こしてしまうという問題を抱えている。しかし、乱流によるプラズマ加熱は核融合反応の維持にポジティブに寄与するため、必ずしもプラズマにとって悪いことばかりではない。核融合プラズマ中で生じる乱流によるプラズマ輸送や加熱のメカニズムを理解するため、スーパーコンピュータを駆使したシミュレーション研究に取り組んでいる。

プラズマ物理シミュレーション研究室

想定される卒業論文題目

  • 電磁的プラズマ乱流シミュレーションデータを用いたテスト粒子シミュレーションによる位相混合の詳細な解析
  • 微視的テアリング不安定性における電子密度勾配の効果の解析
  • 電磁的電子温度勾配不安定性のジャイロ運動論シミュレーション
  • 核融合プラズマにおける電磁乱流データの時系列データ解析

担当教員

柳生 光義

応用AIシステム研究室

短時間になるべく多くの結果を出すことは、産業界では生産性と呼ばれ、若者にはタイパと呼ばれており、ともに非常に重要視されています。そこで、応用AIシステム研究室ではAIシステムについて時間を切り口に、マイクロ秒でのアウトプット効率を高めるためのコンピュータ、ネットワークシステムの研究、並びに秒でのアウトプット効率を高めるためのAIアプリケーションの研究に取り組みます。AI向けシステムの研究は実際に使われる場合の性能を評価する必要があります。そこで様々な人々の困りごとを聞き、その中からAIやコンピュータを使うことで実現することを見つけて、AIシステムの試作をしながら検討を行っていきます。

応用AIシステム研究室

想定される卒業論文題目

  • その場で素早く反応するためのエッジ・マイクロ・データセンタと協調型AIシステム
  • 食い気味に反応するための予測AI
  • タイパを向上するためのcopilot AI
  • 「間」を意識した人間味のあるAI

担当教員

吉川 隆士

※画像は全てイメージです