文学部 現代社会学科
4年間の学び

現代社会学科 4年間の学び

4年間の学びの流れ

カリキュラム

過去と現代の社会を、社会学、歴史学および地域学から捉える。

現代社会学科では、社会学、歴史学および地域学を中心に、地理学・考古学まで幅広い領域をカバーする科目・カリキュラムを用意しています。
1年次では、少人数でのゼミ形式の授業を中心に、学問の基礎的な考え方や方法について学び、2年次では、「社会学領域」、「歴史学領域」および「地域学領域」の3分野の科目を、それぞれの関心に応じて自由に履修していきます。そして、3年次からは、「社会学コース」・「歴史学コース」・「地域学コース」のいずれかに所属して、少人数のゼミで専門分野についての理解を深め、卒業論文の準備を始めていきます。
※卒業に必要な単位の内容は、コースによって一部、異なりますが、どこに所属しても自由に3領域の科目を履修することができます。「履修モデル」もご覧ください。

  • 1年次1年次

    研究に必要な理論や方法を学びます

  • 2年次2年次

    3つの分野から自由に履修し、
    幅広い知識を修得

  • 3年次3年次

    3年次にコースを選択し、専門性を深めます。4年次には各ゼミで卒論テーマについて担当教員とともに研究を進めます

特徴的な授業

ジェンダー論
ジェンダー論

SDGs目標5「ジェンダー平等を実現しよう」が設定され、ジェンダーに対する社会的関心の高まりがみられます。とはいえ平等の実現はまだまだ遠い道のりです。社会学者のH・ガーフィンケルの言葉を借りれば、ジェンダー問題はseen, but unnoticed(見られているが気づかれていない)という特徴を持っています。振る舞いや言葉遣いといった行動様式、男は強く女は優しいのがよいといった規範は、自明視された常識的知のなかに埋没しているので、掘り起こさないと問題の本質は見えてきません。ジェンダー論では、普段私たちが当たり前だと見過ごしている事象に目を向け、どこにどのような問題が隠されているのか構造的なカラクリを見つけ出す、実に刺激的な学問です。

フィールドワーク論

湯郷温泉観光案内所(岡山県美作市)での調査

フィールドワーク論

この授業では、フィールドワーク(現地調査)の基本的な考え方と技法について、実践的かつ学問横断的に学びます。具体的には、社会学・歴史学・地理学を専門とする教員の指導を受けます。この授業の特徴は、学内で史資料や文献の検討を行うだけではなく、学外で実地踏査を実際にやってみる点にあります。このように、座学と実践をともに経験しながら、フィールドワークの魅力と難しさを体感するとともに、調査対象を深く理解していくための視点と方法を学ぶことが、この授業のねらいです。

社会調査実習
社会調査実習

一つの社会現象あるいは社会問題について、それぞれ独自のサブテーマを設定し、調査の企画・設計・実施・分析・報告という一連の作業を実際に行う。社会調査実習とはこのような実践的な授業です。これまでの授業では、災害、教育、外国人労働者、農業、観光といったトピックをとりあげました。これらのトピックと、地域社会がどのようにかかわっている/きたのかという問いをもとに、学生と教員がフィールドワークを行います。各々がそれまで身につけた知識を総動員しながら、現場(フィールド)と向き合い、記録し、考え、他の人も理解できるような形で表現することを目指します。この過程で養われるコミュニケーションの技法やスキルは、学問の世界にとどまらず、卒業後にこそ活かされると確信しています。

地理学概論
地理学概論

地理学は地域・空間を研究対象として、地域・空間の「なぜ」に気づいて、探究する学問です。地理学で扱うスケールは身近な都市や農村地域からグローバルな地域まで多様です。また、人口、商業、まちづくり、観光、交通などたくさんの分野があります。地理学概論の授業では、まず「大学で学ぶ地理学とは」、「地理学を学んで社会に出ると」、「地理学の文献・情報検索」といった基礎となる事項を学びます。さらに身近な諸事象と具体的事例を取り上げ、地図や景観写真を通して地域の見方・考え方を学び、さらに地域に関する統計、GIS(地理情報システム)、フィールドワークなど入門的な地域分析の技能と考え方を身に付けます。

史料講読Ⅰ
史料講読Ⅰ

この授業では、ヨーロッパ史関連の史料を読み解き、そこから歴史像を組み立てていく訓練をします。古代ギリシア・ローマから現代のアメリカにいたるまで時代も地域もかなり幅広く取り上げます。またテーマもできるだけ多様性に富むように選んでいます。なお、ヨーロッパ史の史料はさまざまな言語で書かれているので、英訳あるいは日本語訳されたものを読んでいます。

履修モデル

3年次より、「社会学履修コース」「歴史学履修コース」「地域学履修コース」を選択。

1年次

学問の領域を超えて広い視野と豊かな人間性を育てる全学共通科目と学科基礎科目で幅広い知識を吸収しながら言葉の基礎力を付けます。

第1期

1時限 2時限 3時限 4時限 5時限
地理学概論 フランス語ⅠA
社会学基礎 基礎演習 情報メディア
演習
英語ⅠA 社会史基礎
文学A 人間論 フランス語ⅠB
心と体の健康論 ディスカッションから
社会を
考える
経済学基礎

第2期

1時限 2時限 3時限 4時限 5時限
フランス語ⅡA 体育実技Ⅰ
社会調査論Ⅰ 社会学 社会史基礎演習 哲学基礎
心理学Ⅲ 社会史原論
英語ⅠB 地誌学Ⅰ フランス語ⅡB
日本国憲法Ⅰ 人文地理学 社会学概論

2年次

2つの分野から自由に履修し、幅広い知識を修得します。

第1期

1時限 2時限 3時限 4時限 5時限
歴史学C フランス語ⅢB
フランス語ⅢA 社会・
公民科教育法Ⅰ
社会調査論Ⅱ 理論社会学 キリスト教学Ⅱ
地域社会学Ⅰ 宗教社会学
史料講読Ⅱ 日本社会史Ⅰ 社会統計学Ⅰ

第2期

1時限 2時限 3時限 4時限 5時限
倫理学I フランス語ⅣB
社会心理学 地域社会史 フランス語ⅣA
家族社会学 ボランティア
実践B
ジェンダー史 キリスト教学Ⅴ 社会集団・
組織論
史料講読Ⅱ 自立力育成ゼミⅠ 世界の中の
わたしたち

社会学履修コース(社会調査士志望の場合)

3年次

3年次にコースを選択し、専門性を深めます。

第1期

1時限 2時限 3時限 4時限 5時限
ジェンダー論 地域おこし論
法律学Ⅰ 文化人類学 考古学Ⅰ
社会学演習 選択英語A
心理学Ⅱ 社会学特講C
社会調査実習

第2期

1時限 2時限 3時限 4時限 5時限
日本社会史Ⅱ
アジア社会史Ⅱ 情報科学Ⅱ
社会調査論Ⅲ 社会学演習
民俗学 文学D 自立力育成ゼミⅣ
社会調査実習

4年次

4年次には各ゼミで卒論テーマについて担当教員の指導を受けつつ研究を進めます。

第1期

1時限 2時限 3時限 4時限 5時限
社会学特講A
行政法 卒業論文演習
特別演習英語G 生活経済学

第2期

1時限 2時限 3時限 4時限 5時限
法律学Ⅱ 考古学Ⅱ ヨーロッパ
社会史Ⅱ
特別演習英語D 卒業論文演習
社会史特講A

歴史学履修コース(教職志望の場合)

3年次

3年次にコースを選択し、専門性を深めます。

第1期

1時限 2時限 3時限 4時限 5時限
教育心理学 生徒指導及び進路指導・キャリア教育の理論と方法 ジェンダー論
学校経営論 地域歴史遺産 社会・
地歴科教育法Ⅱ
ヨーロッパ
社会史Ⅰ
アジア社会史Ⅰ
介護等体験の
実践
心理学Ⅱ 史料講読Ⅰ
社会史演習

第2期

1時限 2時限 3時限 4時限 5時限
社会科指導法
演習Ⅰ
日本社会史Ⅱ
社会科指導法
演習Ⅱ
教育相談
教職特講Ⅰ 社会史特講C
介護等体験の
実践
史料講読Ⅰ
社会史演習

4年次

4年次には各ゼミで卒論テーマについて担当教員の指導を受けつつ研究を進めます。

第1期

1時限 2時限 3時限 4時限 5時限
中等教育実習
事前事後指導
教職特講Ⅱ
発達心理学 卒業論文演習
史料講読Ⅱ

第2期

1時限 2時限 3時限 4時限 5時限
教職特講Ⅲ
民俗学 卒業論文演習
史料講読Ⅱ
教職実践演習

地域学履修コース

3年次

3年次にコースを選択し、専門性を深めます。

第1期

1時限 2時限 3時限 4時限 5時限
観光学 家族社会学
地域社会史 民俗学
環境デザイン論 地域学演習
人文地理学 社会学特講C フィールドワーク論
社会調査実習

第2期

1時限 2時限 3時限 4時限 5時限
わたしたちの
社会と政治
地域歴史遺産 社会統計学Ⅰ
地域おこし論 地誌学Ⅱ 自然地理学
地域学演習
地域社会学Ⅱ
社会調査実習 女性の自立を
考える

4年次

4年次には各ゼミで卒論テーマについて担当教員の指導を受けつつ研究を進めます。

第1期

1時限 2時限 3時限 4時限 5時限
特別演習英語A 現代経済学 社会史特講B
理論社会学
卒業論文演習

第2期

1時限 2時限 3時限 4時限 5時限
社会心理学 住環境学
特別演習英語B
卒業論文演習