現在社会をひも解く
社会・歴史・地域3つのコース
現代社会学科の3コースともに、「社会学」「歴史学」の学問の方法論を学び、加えてフィールドワークなどの実践活動行うことを通じて、地域・社会に貢献できる人材を育成します。
地域学コース
「高梁紅茶」を知っていますか?
今、日本国内で栽培した茶葉から作られる「和紅茶」が注目されています。
その一つに、岡山県高梁市で生産されている「高梁紅茶」があります。現代社会学科の学生は、食品栄養学科の学生とともに、この高梁紅茶を用いたブランド商品の開発に取り組んできました。
現在は、地元の紅茶農家と学生の連携により、茶葉の収穫・加工から、パッケージの企画、出来上がった紅茶の販売までを意欲的に進めています。
地域に内在する課題を「GIS」で可視化する手法を知っていますか?
地理学に必要な要素は「場所」、「地域」、「空間」つまり「どこ」ということです。
「なぜここにあるのだろう」ということに興味関心を持って、文献、フィールドワーク、統計、地理情報システム(GIS)活用して分析・考察します。
フィールドワークの手法を使用し得られた地域データをGISの活用により可視化することで、地域の課題や特性を分析しています。
社会学コース
環境にやさしいまちづくりについて考えてみませんか?
脱炭素社会の実現にむけて「自転車」はとても大切。
岡山市のコミュニティサイクル(ももちゃり)の利用者向け新リーフレット・マップの企画・作成・広報活動に、学生がSDGsや環境社会学、社会調査の知識を生かして取り組みました。
岡山市と管理会社との産官学連携の成果です。
その他に環境省と連携して海ごみ問題などにも取り組んでいます。
地域社会に学ぶ「社会調査実習」
社会調査実習とは、社会調査にかんする基礎的な知識・技能・応用力や調査倫理を身につけることを目的とした実習科目です。
2021年度は「西日本豪雨災害と社会」というテーマで、学生とともに被災地域の実態を報告書にまとめました。
2023年度は「地域社会と寺社・教会」というテーマでインタビューやフィールドワークを行います。(災害も含む)
地域社会の諸問題に、自治体・町内会・NPO・宗教団体などがどのように向き合っているのかを考えます。
歴史学コース
地域にどれくらい「古文書」があるか知っていますか?
日本各地には、まだ知られていない古文書(こもんじょ)が膨大にあります。
地域にはどのようなかたちで古文書は残されているのでしょうか。
日本社会史ゼミでは、倉敷市児島にある野﨑家塩業歴史館・旧野﨑家住宅で調査を進めています。
ここには約10万点の未知の古文書が残されており、地域の歴史や文化を解き明かす醍醐味を学生もともに味わっています。
岡山の「世界遺産」を知っていますか?
考古学ゼミでは「吉備路を巡り吉備のくにの古代遺跡を探る」フィールドワークを行っています。
考古学では、理論をキャンパスで学び、地域へ出ることで初めて現代社会への応用・活用が見えてきます。
その他、島根県出雲市など岡山以外の地域にも出かけて、その地域の遺跡や歴史を自分で確かめるようにしています。
まずは、岡山にある「世界遺産」から自分の住む地域をさらに学んでみましょう。
研修旅行・学術講演会
現代社会学科では、学生のみなさんに幅広い視野を身につけてほしいという願いから、正規の授業以外にもいくつかの試みをおこなっています。
たとえば毎年実施される研修旅行は、県内外の歴史・文化や、現代社会とのつながりを学ぶ学外学習の場として企画しています。訪れる先は、よく知られた観光スポットだけではありません。近隣の地域社会や歴史・文化を知り尽くす、現代社会学科の教員ならではの選定です。日帰りできる比較的近い場所に、こんなに興味深い場所があったのか!と目からウロコが落ちることでしょう。いつもは触れ合う機会の少ない他の参加者とも、この研修旅行をきっかけに親睦が深まるかも知れません。希望するひとは、ぜひ参加してみてください。
また現代社会学科では、学術講演会も実施しています。学外で活躍する研究者の方をお招きし、ご専門の内容を一回分に凝縮して、密度の濃い講演をおこなっていただいています。ふだんの授業では聴くことのできないテーマ、興味深い体験談、斬新な視角・研究手法が語られる講演は、学生は言わずもがな、教職員も引き込みます。
研修旅行(2003年~現在)
現代社会学科では、毎年、研修旅行を実施しています。県内外の歴史や文化、現代社会とのつながりを学ぶ学外学習の場として企画しています。

三次市の翁座内部(2019年)

室津の賀茂神社(2016年)
過去の研修旅行先
2022年度 「尾道市生口島と因島をめぐる島旅‐みかん狩り・耕三寺・村上海賊‐」
2022年11月23日
広島県尾道市瀬戸田町(河野農園、耕三寺、因島水軍城)

2021年度 「岡山・備前地方を学ぶ旅備前焼体験と長島愛生園を訪ねる」
2021年12月8日
岡山県瀬戸内市(寒風陶芸館、長島愛生園)

2019年度 「奥備後を巡る旅 もののけの町三次と銀山街道」
2019年12月8日
広島県三次市・府中市上下町(翁座、上下町歴史文化資料館、三次もののけミュージアム、みよし風土記の丘ミュージアム 他)

2018年度 「レトロまち竹原とうさぎ島を歩く旅」
2018年12月8日
広島県竹原市(大久野島毒ガス資料館、竹原市歴史民俗資料館 他)

2017年度 「島の歴史は深い!香川県小豆島を周る旅」
2017年12月8日
香川県小豆島(岬の分教場、小豆島オリーブ園、マルキン醤油記念館他)


2015年度 「成羽川流域の歴史をたどる」
2015年12月8日
岡山県高梁市周辺(成羽美術館、天空の郷平川郷、吹屋ふるさと村他)


学術講演会(2009年~現在)
現代社会学科では、毎年、学術講演会を実施しています。
過去の学術講演会
2018年06月27日
第10回 「ブータンから学ぶ幸福のカタチ」
本林靖久氏 (宗教人類学・民俗学)


2016年6月29日
第8回 「『自己責任時代』の排除される若者たち:フリーター/ 児童養護施設出身者/若年ホームレス」
妻木進吾氏(龍谷大学経営学部准教授)


