学部・大学院 教員詳細

高橋 昌子(たかはし まさこ)
- 職名
- 講師
- 担当分野
- 英語教育、第二言語習得、異文化コミュニケーション、児童英語
- 学位
- 修士
- 研究キーワード
- 英語教育、異文化コミュニケーション、児童英語
研究内容
学習者が外国語を効果的に学ぶ方法について、高等学校での授業経験を活かし、理論と実践の両方からアプローチをしています。また、ICTの言及により多様化する「教室」の形を利用し、反転授業、海外学生との交流授業、ゲームを活用した授業など、学習者の「やる気」を引きだす英語授業をどのように運営することができるのか、学習者の視点から指導と学びを見つめる研究を続けたいと思っています。
1. 絵本翻訳を通じた異文化理解
最近取り組んでいることの一つに、韓国の絵本の翻訳があります。私たちの世界は、国や文化の境界を越えて、ますます繋がりを深めています。このグローバル化の波は、日本よりもさらに韓国では激しく、翻訳プロジェクト「妹はブロンドヘアー」は、多文化家庭に焦点を当てた絵本です。多文化家庭の子どもたちが直面する具体的な問題、例えば社会的偏見、文化の違い、言語コミュニケーションの難しさといった課題を、子どもたちがこれらの困難をどのように克服し、新しい社会に適応していくか、という視点は今後の日本社会でもますます、もとめらえるものになっていくでしょう。
2. 社会文化理論を背景とした文法指導
英語は世界中の人々がコミュニケーションを取るための重要なツールとなっています。しかし、英語を学ぶ過程で、文法の理解はしばしば大きな壁となります。私の研究では、英語を母国語としない学習者が直面する文法上の課題に焦点を当てています。特に、動詞の用法や仮定法など、理解が難しいとされる文法項目を理解するため、単に文法規則を暗記するのではなく、実際の会話の中でどのように使われるかを理解することに重点を置いています。 Sociocultural Theory(社会文化理論)に基づいて、Concept-Based InstructionとDynamic Assessmentを組み合わせた指導方法を採用し、文法の概念を理解しながら、実際のコミュニケーションの場で適切に英語を使えるようになることを目指しています。
英語学習は、時に難しく感じるかもしれません。しかし、言語を学ぶことは、新しい世界を発見する旅のようなものです。本大学に、進学されたら一緒に、言語を通じて世界とつながる橋を架ける手助けができれば、幸いです。