学部・大学院 教員詳細

安江 美保

安江 美保(やすえ みほ)

職名
准教授
担当分野
身体表現の指導法、体育科教育、子どもと健康
学位
修士
研究キーワード
表現系ダンス、体育、運動遊び、学習内容、指導法 

教員からのメッセージ

私の専門は「舞踊教育学」です。「舞踊(ダンス)」は「古くて新しい文化」といわれ、人々は様々な思いを身体で語りかけ、生きる証として踊ってきました。舞踊は、言葉にできない自分の思を伝えたり、仲間と喜びや楽しさを共有したり、豊かな想像力や創造性を育んだりしていきます。幼児期、児童期の舞踊教育の在り方を一緒に考えていきませんか。

研究内容

必修期の「表現系ダンス」(表現・創作ダンス)の学習は、表したいイメージを個々が自由に動きを工夫して表現する「双方向的で創造的な学び」に特徴や魅力を持っていて、心身の解放や自己表現力、身体的コミュニケーション能力の向上等、その教育的効果が注目されてきています。しかしゴールフリーの「自由な表現」であるため、指導法が分かりにくいという課題が長年に渡って存在しています。そこで、「専門家チームによる指導モデルの構築」と「熟練指導者、未熟練指導者の授業実践による指導モデルの検証」とを交互に重ねながら、誰もが取り組むことのできる表現系ダンスの指導モデルを構築し、指導の一般化へつなぐことを目的とした研究に取り組んでいます。

専門は「舞踊教育」です。教育学部では「保健体育科教育」を学び、大学院では「舞踊教育」を学び、小学校の教員として勤めた約20年の間に、小学校現場で「表現運動」の授業を中心とする実践研究に取り組んできました。その後、本学に勤めて現在に至るまで、教育現場と繋がりながら、小学校・中学校必修期の「表現系ダンス」の学習内容及び指導法の研究に取り組んでいます。

◆必修期の「表現系ダンス」における双方向的で創造的な学びを実現する指導モデルの構築

◆必修期の「表現系ダンス」における双方向的で創造的な学びを実現する指導モデルの構築 〈科学研究費助成事業 基盤(C) 2017年度~2022年度〉研究報告書作成

「何を」「どのように」指導したら、表したいイメージを個々が自由に動きを工夫して表現することができるのか、指導モデルの構築を目的として取り組んだ研究。実践経験が豊富な熟練指導者と実践経験が浅い未熟練指導者との実践を交互に重ねながら、指導案モデルⅠ、指導案モデルⅡを構築し、そこから明らかとなった成果と課題を報告書にまとめた。体育科教育、舞踊教育の大学関係者、教育委員会、教育現場の関係者に送付し、意見交換を重ねながら次の研究に活かしている。

書籍『表現運動領域』[低学年]、[中学年]

◆小学校学習指導要領(平成29年告示)解説体育編に示された内容をもとにスポーツ庁で作成された、小学校体育(運動 領域)における教師向けの指導資料、「表現運動領域」の[低学年]、[中学年]の執筆及び,映像コンテンツの制作に協力した。映像コンテンツは、本学児童学科12名の学生の協力を得て、本学記念館で撮影された。指導資料に掲載されたQRコードから動画が視聴できるようにされている。

【著書紹介】『小学校体育(運動領域)指導の手引き 楽しく身に付く体育の授業』[低学年][中学年][高学年](共著)を刊行|児童学科 安江美保准教授 (大学ブログ)

【学生の活躍】『小学校体育(運動領域)指導の手引き 楽しく身に付く体育の授業』動画に協力|児童学科 安江美保准教授(大学ブログ)

【社会貢献活動】

◆その他、社会貢献として、小学校学習指導要領(平成29年告示)解説・体育編 学習指導要領の改善に係る検討に必要な専門的作業等協力者を務めた。また、岡山県女子体育連盟を発起人の一人として連盟を創立し、生涯ダンスの実現に向けて多様な人と人の繋がりや連携を大切にした事業に取り組んでいる。現在、会長を務める。

岡山県女子体育連盟の取り組み(大学ウェブサイト)