学部・大学院 教員詳細

紺谷 亮一

紺谷 亮一(こんたに りょういち)

職名
教授
担当分野
考古学
学位
文学博士
研究キーワード

教員からのメッセージ

私はアンカラ大学の恩師の「考古学者として生きていくなら人並みの幸せを犠牲にすることを覚悟しなさい」という言葉が非常に印象に残っています。人は誰しも「この目的・目標の為なら自らの全てをかけても惜しくはない」という意気込みを持てば霧の中でも道は徐々に開かれていくのではないでしょうか。二度ともどらない、でも何にでも挑戦できる若い時代を大切にしながら生きてもらえればと思います。

研究内容

トルコ共和国カイセリ県にあるキュルテペ遺跡の発掘調査を継続しています。当遺跡は、4000年前に栄えた大交易都市です。この都市の起源を探るため、遺跡最深部を発掘中です。古代オリエント世界ではメソポタミアに代表されるように、「大河川の流域に農耕を基盤として都市文明が成立した」というのが定説です。ですが、キュルテペ遺跡では少なくとも5000年以上前から大規模都市が成立している一方、遺跡周辺は大規模農耕に適していない高原地帯です。つまり、農耕生産とは違った経済基盤を持った都市文明もあるということです。これは従来の定説を覆す可能性があります。今後とも最新の発掘成果を提供し、授業にも活かしていきます。