学部・大学院 教員詳細

前川 浩基

前川 浩基(まえがわ ひろき)

職名
准教授
担当分野
データ分析、機械学習、マーケティング
学位
学士(法学)、経営管理修士(専門職)
研究キーワード
データ分析、機械学習、時系列データ、センサーデータ、ビジネス活用

教員からのメッセージ

いま、どのような企業で、どのような仕事に就くとしても、「データ」を活用できる人材が求められています。データを集め、データを読み取り、それを次のアクションに活かしていく、そのようなスキルをこの情報デザイン学部で身につけましょう。プログラミングも数学も、基礎からしっかりと学べるよう、みなさんをサポートします。

研究内容

いま、企業や社会の「IT化」において欠かせないのは、「データをどのように活用するか」という観点です。 たとえば小売店においては、POSレジの導入による会計(決済)の省力化から一歩進め、ポイントカードによって顧客の属性や購買履歴を収集・蓄積し、そのデータを分析することで効果的な販売促進施策を打ち出すことが可能となります。 また行政の分野においても、データの活用は進んでいます。地方自治体・企業・大学による産官学連携の共同研究において、道路災害を検知するためのセンサ装置を開発・設置し、そのデータを継続的に監視・分析することで、現場で発生している小さな変化をいち早く検知する取り組みなどをおこなっています。

データを分析し,ビジネスの現場で活用することを目指す

情報システムおよび通信ネットワークの普及と高度化により、世の中には大量のデータがあふれる時代となりました。しかし社会は、そのデータを十分に活かしきれているでしょうか。データを読み、理解し、使うのはコンピュータではなく私たち人間の役割です。データをビジネスの現場で、あるいはより広く社会で活用することを目指した研究をしています。

SNSのテキストデータ分析

X(旧Twitter)などのソーシャル・ネットワーク・サービス(SNS)では、ユーザーの日々の活動や意見を表すテキストデータが大量に生み出され、また蓄積されています。これらを分析することで、社会の動向、新商品のヒット、テレビ番組の人気、流行病の蔓延などをいち早く察知することが可能かもしれません。

株式市場のデータ分析

株式市場には、日本国内だけでも数千の銘柄(企業)が上場しており、日々の取引によってその価格が上下しています。ある銘柄の価格が上昇するか下降するかを予測するのはきわめて難しいのですが、市場全体の傾向を分析したり、今後を予測したりするためにデータ分析が活用されています。ファイナンスの専門家のもつ知見と、データ分析の専門家のもつ知見との融合が非常に面白い分野です。

IoTセンサーを活用した防災管理

地震や台風など、我が国は常に自然災害に悩まされています。ひとたび災害で道路が寸断されると、山間部では特に大きな影響を受けます。しかし人手によるパトロール、点検を継続的に実施するのは大変です。そこで道路沿線の斜面や擁壁などにセンサー装置を設置し、観測されたデータから災害の発生、あるいはその予兆を速やかに検知するという研究をおこなっています。