学部・大学院 教員詳細

八尾 祥平

八尾 祥平

職名
教授
担当分野
社会学、地域研究、移民(華僑華人)研究
学位
博士(社会学)
研究キーワード
ハワイ、台湾、沖縄、パイナップル、人の国際移動

教員からのメッセージ

ポストコロニアリズムという旧植民地の視点から社会を捉え直す比較的新しい学問の潮流があります。この学問は、たとえば、外国にルーツがあって日本で生まれ育った人たちが感じやすい社会の中での「居場所のなさ」を明らかにしつつ、「私たち」の社会をよりよいものにすることにも役立ちます。この新しい学問を、本からだけでなく、「現場」での経験を重ねながら学び、社会に対する確かな視座を養っていってください。

研究内容

パイナップルのグローバルヒストリーを研究しています。高校の社会科の中では歴史総合が一番イメージに近い内容です。かつては、バナナやエビを題材にして途上国でつくられたモノが先進国で食べられるという世界的な経済格差が議論されていました。しかし、現在は、途上国が高度成長を経験し、つくるひととたべるひとが一致するなど、新しい局面も迎えています。こうしたグローバル化の進展と国内外の地域社会に生じた新しい変化について考えています。こうした研究を通してグローバル化と地域社会における経済振興のあり方や、移民が地域社会に与えるインパクト、さらにはこうした人の国際移動を生じさせる国際社会のメカニズムなどの課題に取り組んでいます。