学部・大学院 教員詳細

富田 裕子

富田 裕子(とみだ ひろこ)

職名
教授
担当分野
表象文化論、日本文化論、英国の文化と社会
学位
博士号(文学博士)
研究キーワード
日英比較女性学・ジェンダー学、日英比較女性史、イギリス文化、日本文化論、オーラルヒストリー

教員からのメッセージ

私は英国の大学院を卒業後、シェフィールド大学で日本文化、日本女性史を長年教えて参りました。帰国後は英国文化や社会、日英比較女性史などの講義を英語を用いて担当致しました。これまでの経験を生かし、本学では日本文化の素晴らしさを世界に発信し、国際舞台で活躍できるような人材の育成に努めたいと思います。

研究内容

私はこれまで英国における婦人参政権運動についての研究に携わって参りました。現在はこの運動が日本の婦人解放運動に与えた影響について追究しています。岡山県で生まれ、女性の権利の向上に努めた福田英子が創刊した『世界婦人』には当時の世界の国々の婦人運動が紹介されています。今後は福田に関する研究をより深め、岡山における婦人参政権運動の全容を調査し、他県との比較研究にも励みたいと思っています。また私は英国滞在中、レスター市在住の女性を対象とした聞き書き調査を行い、同地域における女性の日々の生活が戦前から現在に至るまでどのように変貌したかについて研究してきました。同じような聞き書き調査を岡山県でも実施し、国際比較研究を実現したいと思っています。

主な研究

私の研究は日英比較女性史・ジェンダー史、英国の文化と社会、オーラルヒストリーと幅広く、学際的な国際比較に重点を置いてきました。私はこれまでに日本の女性解放運動の先駆者である平塚らいてう、市川房枝、奥むめおなどの生涯と日本女性の地位向上への功績を考察してきました。加えて彼女らが海外の女性運動家たちから何を学び、自らの運動の中でどう生かしていったかについても探究してきました。この研究成果を英語の著書や学術論文の中で発表したことにより、日本女性の活躍ぶりを世界に向けて発信することができ、平塚らいてう賞を受賞いたしました。現在は、留学経験を持つ日本の女子高等教育のパイオニアである津田梅子、安井てつ、大江スミについて研究しています。

主な著書