学部・大学院 教員詳細

岩瀨 真央美

岩瀨 真央美(いわせ まおみ)

職名
教授
担当分野
ベトナム法、国際経済法
学位
博士(学術)
研究キーワード
ベトナム、投資法、投資紛争、紛争処理、国際投資法

教員からのメッセージ

私は、大学4年間の寮生活の中で「自分の常識は他人の非常識、他人の常識は自分の非常識」であることに気づくことができました。私がベトナムやカンボジなどで調査を行うことができるのは、この気づきのおかげです。皆さんには、大学生活の中で様々なことを経験して、皆さん自身の「気づき」を得ていただきたいと思います。

研究内容

外国投資/海外投資に関係する法制度、投資条約や経済連携協定などの国際法、投資法などベトナムの国内法を研究しています。特に、ベトナムにおける経済活動の中で生じる様々な紛争の解決方法について関心があり、ベトナムにおける紛争処理制度を国際法と国内法の両方の側面から研究しています。 また、NPO活動に参加して、ベトナムやカンボジアなどにおいて、法律調査や研究を行うとともに、法学教育協力活動として現地の大学生を対象とする授業や論文指導などを行なっています。

主な研究

企業が外国に進出して、事業活動を行う海外直接投資に関する法的枠組みについて研究をしています。例えば、日本の会社が、ベトナムに進出する場合を考えてみましょう。投資国となる日本には「外国為替及び外国貿易法(外為法)」があります。投資受入国となるベトナムには「投資法」があります。また、日本とベトナムとの間には、投資環境の法的枠組みを整備するために、「投資の自由化、促進及び保護に関する日本国とベトナム社会主義共和国との間の協定(日越投資協定)」が締結されており、両国間の投資や経済関係の緊密化を図っています。これらの法的枠組みがあることで、日本の会社は、安心してベトナムに投資し、事業活動を行うことができるだけでなく、問題や紛争が生じたときにも、法律に基づいて解決することができます。

私は、特に外国企業が関係する投資紛争に関心があり、ベトナムにおける紛争処理制度について、国内法(投資法や商事仲裁法など)と国際法(二国間、地域間、多数国間の投資条約など )の両面から研究を行っています。

  • 『投資協定における投資の保護:現地子会社の取り扱いを中心に』(大学教育出版,2004年).

    『投資協定における投資の保護:現地子会社の取り扱いを中心に』(大学教育出版,2004年).