現在の元号「令和」が、『万葉集』巻5に収載されている、大宰府における大伴旅人邸での「梅花の歌」からの出典であることから、3年前には、一種の万葉ブームが起きました。しかし、このコロナ禍の中で、そのような歓迎ムードは影を潜めたようにも感じられます。ただし、『万葉集』には、当時の歴史的背景を克明に反映している歌も多く、『万葉集』に見られる「天平時代のパンデミック」の状況は、現代日本における警鐘として重要な意義を持っています。このような『万葉集』の魅力の一端を、多くの一般の方々にも理解していただけるよう、日本語日本文学科の東城敏毅教授が以下の各地において、『万葉集』関連の講演を実施いたします。興味のある方は、直接各団体にお問い合せください。『万葉集』の魅力の一端を、実感していただければ幸いです。
・8月21日(土)「天平時代のパンデミック」:菊池寛記念館文芸講座(香川県高松市昭和町)高松市公式ホームページ 菊池寛記念館 文芸講座(Zoom開催)
・9月4日(土)23日(木祝)「額田王の世界」(全2回):早島町立図書館古典文学講座(岡山県都窪郡早島町)早島町立図書館ホームページ
・11月12日(金)「『万葉集』から読み解く万葉びとの遊び文化」:ライフパーク倉敷市民講座(岡山県倉敷市福田町)ライフパーク倉敷 倉敷市民学習センターホームページ
なお、東城教授は、その他、山陽新聞カルチャープラザ(岡山県岡山市)、NHKカルチャー高松教室(香川県高松市)、玉島市民交流センター(岡山県倉敷市)においても、毎月1回定例の講座も実施しています。このような講座を通して、『万葉集』の世界を生き生きとお伝えできればと考えています。
2019年度早島町立図書館古典文学講座にて