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人間生活学科

2025.01.14

大学院博士課程学生が執筆した論文が『消化と吸収』に掲載|食品開発コース・食品健康機能解析ゼミ(小林謙一ゼミ)

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2024年4月、大学院人間複合科学専攻博士後期課程に入学した小林謙一ゼミの橘髙充加さんによって執筆された論文が、日本消化吸収学会雑誌『消化と吸収』第46巻第2号に掲載されました。

タイトルは以下の通りです。
GAN飼料誘導性肥満モデルマウスが非アルコール性脂肪性膵疾患モデルになり得るか?
Can GAN diet-induced obesity model mice serve as a model for non-alcoholic fatty pancreatic disease (NAFPD)?

橘髙 充加 1) ,安原 香子 2) ,小林 謙一 1)2)
1) ノートルダム清心女子大学 大学院人間生活学研究科 人間複合科学専攻
2) ノートルダム清心女子大学 人間生活学部 食品栄養学科

 近年、膵臓癌の患者数の増加に伴い、その原因の一つとしての非アルコール性脂肪性膵疾患(NAFPD)に注目が集まりつつあります。NAFPDは、肥満などが原因で、肝臓のみならず膵臓にも異所性脂肪が蓄積することで生じることが明らかになっています。しかし、NAFPDの発症メカニズムには、不明な点が多いのが現状です。この論文は、高脂肪・高コレステロール・高フルクトース食(GAN飼料)で肥満を誘導したマウスが、肝臓のみならず膵臓でも、線維化などの症状を示すことを見出し、NAFPDのモデルとして実験的に利用できることを明らかにしたものです。
 食品健康機能解析ゼミ(小林謙一ゼミ)では、病気になる新しいメカニズムを明らかにするとともに、病気を予防・改善できる機能性食品成分を探し出すという研究を進めています。

本稿の研究報告の一部は、日本学術振興会科学研究費補助金基盤研究(C)「キノリン酸の臓器線維化惹起作用の解明と臓器線維化から身体を守る食品成分の探索」(2022-2025)(研究課題番号:22K11716,研究代表者:小林謙一)を受けて実施しています。

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