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ノートルダムの風景

2024.08.06

次のわたしに会いにいく。 つぼみ#01

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英語英文学科

ノートルダムの風景

学生生活

学生生活

じぶんでみつけた場所で、
じぶんだけの花を咲かせようとしている、
10のつぼみの 1000文字のインタビュー。


時を経ないと咲かない花も、
見えないところでじっくりと根を広げ、
目を凝らすと、小さな蕾を結んでいる。
清心のキャンパスに抱かれた、
10の物語に耳を澄ませてみませんか。 

わからないけど、話せないけど、話し続けた、模擬国連。
あのときが、ターニングポイントになりました。
文学部英語英文学科 3年
 
高校生、中学生の頃は団体で生きていくというか、みんなと生きていくじゃないですか。
その団体の中にいる自分は、幸せだったんです。
友達がいっぱいいて、この高校に通えて、この教科が得意という、感じで。

ところが大学に入ったら、突然オンラインになって、団体が関係なくなって。
初めて団体から外れて自分一人になったとき、ものすごく、自分に何もない感じがしたんです。
英語もできないし、大好きな世界史だって県の中で見たら普通だし、コンプレックスの塊になってしまいました。

その時自分は実家に住んでいて、みんなは独り立ちして一人暮らしを始めてるのに、
自分は何かに甘えて生きているという感じがして「私は自分一人では生きていけない人間なんだ」と
急に思えてきて、それがいちばん辛かったです。

当時は、全授業がオンラインでしたから、入学式だけ学校に来て、それ以降全部オンライン。
第一志望の大学に落ちて、友達もできないし、気分がずっとマイナスでいたので、
授業もほとんど映像を見ているだけで楽しくなくて、人生でいちばん辛いときだったと思います。

でも、2学期になってちょっとずつ授業が始まって。
清心は県内でも比較的早い段階で対面に戻してくれて。
後期からは対面の授業が増えてきて、その中の授業のひとつに「模擬国連」という授業がありました。
言葉の通り、国連と同じ活動を学生の間でやってみるという授業ですが、
なんというか、その内容がとにかくレベルが高くて。

先輩たちから「いまの私たちにとって何が世界の問題?」と聞かれてもパッと答えられないじゃないですか。
「いまの日本の政策は?」とか、日本語で聞かれても答えられないことを英語で答えろって言われて、
英語で書けって言われて、英語で調べろって言われて。
もう全然、わからなくて。

でも、わからないなりに、ずーっと、わからない英語をしゃべっているうちに、必死になっちゃって。
必死になると不思議に、英語を話すのが楽しくなっちゃって。
私一人ではなく、みんなで必死にやっているうちに、どんどん仲間が増えていって。
あの時に、すーっと体の内側から満たされて、楽になっていく感じがあって。

今考えると、あの時が一番のターニングポイントだったと思います。

岡山芸術交流に参加した記事を仲間とともに作り込み、限定復活させたNDSUTIMES

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今の気持ちですか?

実は私、今でも正直、あんまり成長してないな、と思います。
もちろん気づいたことはたくさんある。
でも、あれからぜんぶ自分一人で行動できるようになったかと言われたら、そうでもなくて。
今でも家族のもとで一緒に暮らしているし。

でも、あの時気づくことができた自分に、最低限、自分で満足しているので。
そこは変わったところなのかなと思います。
 

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