2022年8月11日(木・祝)、本学で8月のオープンキャンパスが開催されました。
現代社会学科には、社会学・地理学・歴史学・考古学を専門とする教員が所属しています。今回はミニ講義と学科オリジナル企画の二本立てでおこなわれ、社会学と地理学の教員が登場しました。
まずは社会学の二階堂裕子教授(地域社会学)が、「都市と農村の交流は過疎地域をどう変えるか?」というタイトルでミニ講義をおこないました。その背景・内容について、以下で二階堂教授に解説してもらいましょう。
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「グリーン・ツーリズム」という言葉を知っていますか?
これは、都市住民が農山漁村で農漁業体験や地域の人々との交流を楽しむ余暇活動のことです。近年、過疎化が進む農山村の「地域おこし」を促す取り組みとして、グリーン・ツーリズムに期待が寄せられています。また、「ザ!鉄腕!DASH!!」(日本テレビ)の「DASH村」が象徴するように、とくに若者世代の農村的ライフスタイルに対する関心が高まっていることもあり、グリーン・ツーリズムが注目を集めているのです。
今回のミニ講義では、本学が企業と協働で進めている高梁紅茶のプロジェクトを事例として取り上げ、グリーン・ツーリズムがもたらすさまざまな意義を考えました。これに参画する学生や高梁紅茶の生産者、ジェイアール西日本デイリーサービスネット(本社:兵庫県尼崎市)の社員が、この活動から得るものは少なくありません。もちろん、私自身にとってもこの経験はとても貴重であり、過疎地域の現状と持続可能性を「虫の目」と「鳥の目」から考えるすばらしい機会となっています。
だからフィールドワークはやめられない! (文責:二階堂裕子)
つづいて学科オリジナル企画では、森泰三教授(人文地理学) が「まちづくりや防災を考えよう ―GIS(地理情報システム)を活用した実習― 」と題して、体験学習を実施しました。
その体験学習のひとつとして「地理院地図」を活用し、参加者のみなさんがそれぞれ自宅の位置・標高を確認。自分の手で色別表構図を作成しました。
今回の8月オープンキャンパスのテーマは「清心まるわかりDay」。それを踏まえ、オリジナル企画のさいごには本学中央棟の11階屋上の展望スペースから本学の敷地を一望。また実際に岡山市の都市景観を観察しました。
また今回のフリートークのコーナーも雑談形式でおこなわれ、学科のまなびや学生生活、就職後の進路などに関する質問に対して、在学生・学科教員が回答しました。
次回9月19日(月・祝)のオープンキャンパスでは、現代社会学科は以下の企画をおこなう予定です。過去や現代の社会について関心のある人は、ぜひ覗いてみてください。
・ミニ講義:中山ちなみ(社会心理学)「見えない“社会”を発見するコツをつかもう」
・学科フリートーク
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