8月11日(木・祝)のオープンキャンパスでは、学科オリジナル企画として『体験!ICTと授業づくり』を行いました。ここでは、当日参加できなかった高校生のみなさんにも、その時の様子を知ってもらうため、会の企画者である土居が報告します。
現在、GIGAスクール構想により、児童生徒に一人1台のタブレッド端末が提供され、積極的にICTを活用しようという大きな流れが学校現場で生まれています。
そこで、『体験!ICTと授業づくり』では、授業を行う教師の立場からICTの活用について考えることをねらいとし、次の3つの内容で構成しました。
・ 指導者用デジタル教科書体験
・ デジタル教科書体験の振り返りと共有
・ グループワークにおけるICTの活用
企画は、教科書会社のホームページに公開されている指導者用デジタル教科書(サンプル版)を自由に体験してもらうことからスタートです(ちなみにデジタル教科書には、児童生徒が教科書として使用する「学習者用デジタル教科書」と教師が使用して授業を行う「指導者用デジタル教科書」の2種類があります)。
多くの参加者にとって初めて体験するデジタル教科書です。多機能さに戸惑う様子も見られましたが、次第にコツをつかみ様々な機能の良さを実感することができたようです。
DT体験
次は、デジタル教科書体験を振り返り、共有する活動を行いました。ここでは、同時編集機能のあるGoogleスプレッドシート(表計算アプリ)を使用します。個人が入力した振り返りは、即座に全員に共有されていきます。一人ひとりが何を感じたのかが一目で分かります。
これまで振り返り等を共有することは、発表によって行われることが一般的でした。この場合30人の意見を聞くには、教師は30回指名しなければなりません。しかし、同時編集機能を使えば、その時間は必要ありません。入力即共有が可能になるからです。授業時間を有効に活用するアイデアとして役立ちそうですね。
スプレッドシート
最後は、Google Jamboard(ホワイトボードアプリ)を用いたグループワークです。「クラスにあいさつを広げるために」というテーマを設定し、それぞれの参加者がデジタル付箋にアイデアを入力し、ホワイトボードに貼り付けていきます。質より量、自由な発想でアイデアを出し合います。
ICTの活用は、空間的制約も取り払います。同じ教室という空間で一緒に学習することが当然視されていましたが、jamboard等を用いれば、家に居ながら教室の友達と学習することができるようになります。これもまたICTが広げる可能性の一つと言えるのではないでしょうか。
jamboard
約40分間の学科オリジナル企画でしたが、午前、午後共にあっという間に時間が過ぎていきました。ICTの活用や授業づくりへ興味関心が生まれるきっかけになると良いなと思います。
児童学科 准教授 土居 裕士
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