これまで2回、ブログで取り上げた「環境の指導法」という授業の様子を、今回は授業者として紹介いたします。
6月初旬、桑の葉を食べて大きく育ったカイコを教室に連れて行きました。
カイコは卵が孵り、1齢幼虫から脱皮を繰り返し、桑の葉だけを食べて5齢幼虫まで成長します。その後、繭を作り、カイコ蛾が誕生、交尾をして卵を産む…という、生き物の一連の成長過程を見ることができるため、保育現場でもよく飼われています。
桑の葉がなければ飼うことができない生き物ですが、幸いなことに同じ敷地内にある附属幼稚園には立派な桑の木があるため、いつも新鮮な桑の葉をいただきながら育てることができます。
さあ、授業の様子です。
「子どもの頃、幼稚園で触ったことがある!懐かしい!」という学生もいれば、生き物が苦手で「見たことはあるけど触ったことはない」という学生もいました。「初めて見た」という学生も珍しくありませんでした。
そんな中、友達の「わぁ!スベスベしてて、シルクみたい!」という声に触発されて、「ドキドキするけど触ってみよう!」という学生が出てきて大賑わいとなりました。
はじめまして!
授業終了後、「今触ってみておかないと、後悔するかも!」と、授業中は触れられなかったカイコに触ってみようと、再び意を決して教室まで戻ってきた学生もいました。
「ほんとだ!手にのせてみたら、みんなが(冷たくて気持ちがいいよと)言ってたことがよく分かります!」と、キラキラした表情で話してくれました。
実際に本物に触れたからこそ感じることができた瞬間でした。
ちょっとドキドキ
将来、保育現場で子どもたちと一緒に過ごしたいと考えている学生たちの中には、生き物が苦手な学生ももちろんいます。子どもたちだって同じです。
「触れる」「触れない」だけではなくて、出会った時に何を感じたか、どんなことに気付いたか、何を子どもたちに伝えることができるか…いろいろなことを経験の一つとして積み重ねていってもらいたいと願っています。
カイコたちも無事にカイコ蛾になり、新たな命を産み付けました。
来年の春が楽しみです。
児童学科 講師
西山 節子
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