「食品衛生監視員」というキャリアをご存じですか?
私たちの食卓に並ぶ輸入食品。その安全を守るため、全国の空港や港で活躍しているのが厚生労働省・食品衛生監視員です。今回は、検疫所で検査官として働く卒業生、久保田純苗さん(2020年卒)の業務が、「食品衛生監視員 採用案内」に掲載されました(https://www.mhlw.go.jp/content/shokukan_pamphlet.pdf)ので、その仕事の一端をご紹介します。
🔬 微生物検査で「見えないリスク」と向き合う
久保田さんは、神戸検疫所の輸入食品・検疫検査センターで、腸管出血性大腸菌やコレラ菌などの病原微生物の検査を担当しています。輸入食品に潜むリスクを科学的に分析し、国民の健康を守るという重要な役割を担っています。
「検査結果が陰性で終わったときはホッとします」と語る久保田さん。日々の業務の中で、社会に貢献している実感を得られることがやりがいだそうです。
🧑🤝🧑 支え合いながら成長できる職場
「経験豊富な先輩が多く、困ったときにはすぐに相談できる環境です」と久保田さん。検査業務は一人で黙々と行うイメージがあるかもしれませんが、実際はチームで支え合いながら進める仕事です。
🎓 受験生の皆さんへ
久保田さんのように、食品の安全や微生物に関心がある方には、食品衛生監視員という道が開かれています。大学で学ぶ微生物学、食品衛生学、化学分析などの知識が、社会で直接役立つ仕事です。久保田さんは卒業論文においても「活性汚泥中の微胞子虫の多様性と地域差」というテーマで研究を行い、微生物の基礎的な取り扱いや遺伝子解析の手法を学びました。
「将来、社会に貢献できる仕事がしたい」「科学の力で人々の暮らしを守りたい」——そんな思いを持つ皆さん、ぜひこの分野にチャレンジしてみてください。他にも多くの清心の卒業生が食品衛生監視員として活躍していますので、機会があれば話を聞きに来てください。
採用案内の紹介箇所
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