食品栄養学科

人間生活学科

2025.02.03

論文紹介 | 小児期の自閉スペクトラム症における肥満リスクと食嗜好の特徴|食品栄養学科(山下ゼミ)

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立春を過ぎてなお、寒さの厳しい日々が続いています。
さて今日は、発達障害=神経発達症の小児と、その体格や食習慣との関連についての研究をご紹介します。

この研究は、わたしが清心に来てから、学生と一緒にコツコツ調査させてもらい、コロナ禍を経て、やっとまとめることができました。
ところが研究というのは、まとめることで次の課題が明らかになるものなんですね。じつは神経発達症の小児の体格は、ずっと肥満傾向を指摘されてきました。しかし今回の小児に限った測定結果では、肥満との関連は認められませんでした。

さらに、食習慣のアンケート結果では、「食べすぎる」「小食」という相反する傾向が認められました。つまり神経発達症の小児においては、肥満とやせ、両方のリスクが考えられるのです。

肥満度と年齢の分布肥満度と年齢の分布

現在子どもの食事について困っていること現在子どもの食事について困っていること

これらの結果に対するもっと多くの調査、リスクへの対応策などについて、今後も研究を続けていきたいと思っています。研究を通して作成したパンフレットもご参考にしてください。興味を持たれた方は、ぜひ添付している論文も読んでみてくださいね。
 

食事アドバイスパンフレット➀食事アドバイスパンフレット➀

食事アドバイスパンフレット②食事アドバイスパンフレット②

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