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ノートルダムの風景

2024.08.09

次のわたしに会いにいく。 つぼみ#04

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現代社会学科

ノートルダムの風景

学生生活

学生生活

じぶんでみつけた場所で、
じぶんだけの花を咲かせようとしている、
10のつぼみの 1000文字のインタビュー。


時を経ないと咲かない花も、
見えないところでじっくりと根を広げ、
目を凝らすと、小さな蕾を結んでいる。
清心のキャンパスに抱かれた、
10の物語に耳を澄ませてみませんか。 

あたりまえだと思ってきたことを疑う。
ジェンダー問題でも、社会学でも、古文書でも、
その向こうに新しい答えが見えてくるから。
文学部現代社会学科 3年
 
女子大って、初めはあまり好きじゃなかったです。
高校から清心に入ったのですが、高校の時最初は、周りの共学の子たちがザ・青春みたいな感じで、
羨ましく見えた時期もあって。
でも、慣れてくると女子高・女子大の良さもあることに気づきました。

共学だと男子の目を気にして行動したり、行動しなかったり、ということが多いと思うんです。
でも、清心ではそういうことを気にせずに、自分のやりたいことができる。
たとえば自分が委員会の委員長になりたいと思っていても、
委員長は男子で、副委員長が女子って、暗黙の了解があったりしませんか。
そういうときに気を遣って男子に譲ったりするんじゃなくて、
自分がやりたいと思ったら、前に出て「やりたいです」と自分の意見をはっきり言える。

清心は挑戦したいと行動すれば、平等にチャンスが与えられている環境であると思っています。

私は現代社会学科で社会学についても学んでいます。
普通に暮らしていたら「そういうの言っちゃいけないでしょ」とか「これは当たり前でしょ」ということが結構あって、考えて発言しなきゃいけないという場面も多いと思います。

しかし、社会学の基本は「今まで当たり前だと思っていたことを疑う」ことなので、
日常に感じる違和感のすべてが議論の対象です。
授業で出会った言葉のひとつに「個人的なことは政治的なこと」というのがあって。
これはまさに私が思っていることにぴったりだなって思いました。

今まで生きてきた中で感じた違和感を自由に学生同士や教員と話していると、
自分の生きづらさというのは、個人的なことかもしれないけど、
よくよく話を聞いてみると、隣の人もそうだし、そのまた隣の人も思っていたりして、
じゃあこれって、社会的に、政治的に直すべき問題なんじゃないか、とわかったりする。
そういった視点を持つことが大事なのだと気づきました。

話は少し変わりますが、ゼミの活動で古文書に触れる機会がありました。
古文書と聞くとすごく歴史的に重要な史料のように思うかもしれませんが、
現実は意外と、ひいおばあちゃんが書いた手紙や日記のようなものも多いんです。

それこそ無意識のうちに捨てられてしまうような昔の人の日記や手紙でも、
丁寧に読み解いていくと、歴史の表舞台には出てこない普通の人たちが何を考え、
悩みながら毎日を生きていたかを知ることができます。
昔も今も、考えることとか、生きづらさみたいなことは、そんなに変わらなかったりして、
顔も名前も知らない昔の人の生きざまを垣間見た瞬間に、いつも新たな発見や学びがあります。

清心で学んでいることは、そんな「自由に、考えることの大切さ」というか、そういうことじゃないかと思います。
 

現代社会学科(学科紹介)

「次のわたしに会いにいく。」10のつぼみの 1000文字のインタビュー。

※内容(学年)は、2023年度撮影当時です。

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