食品栄養学科

じぶんでみつけた場所で、
じぶんだけの花を咲かせようとしている、
10のつぼみの 1000文字のインタビュー。

時を経ないと咲かない花も、
見えないところでじっくりと根を広げ、
目を凝らすと、小さな蕾を結んでいる。
清心のキャンパスに抱かれた、
10の物語に耳を澄ませてみませんか。 

もともと、食べるということが好きなのですが、健康にも興味があって。
たとえばテレビでは「これを食べたら痩せるよ」のような情報で溢れていると思いますが、
それを自分で判断できる、ということはすごく大事なことだと思うんです。

ただ、自分から世の中に発信したいとか、正したい、ということではなく、自分で理解して、判断して、
家族とか大事な人に対して、それは違うよ、とかこうしたほうが良いよって、適切に伝えて、健康にしてあげたい。
そういう思いのほうが強かったですね。

でも、そのための知識をどこで学べば良いかとか、何の職種かとかはわかってなくて、
周りの大人に私はこういうことがしたいんだ、ということを話していたら、
それが管理栄養士で、この大学のこの学科だった、という感じです。

入ってみて、いちばん自分が変わったことですか？

私は、大学２年生まで、ものすごく人見知りだったんです。
とにかく人前に出るのが苦手で、できれば一人で過ごしたいというタイプで。

でも、それが３年生の時に、変わったんです。

きっかけは、新入生のサポートをさせていただいたことでした。
不安そうな１年生に声をかけたり、お世話をしたりするのが、すごく楽しくて。
人と関わるということは、こんなに嬉しいことなんだと、知りました。

そこからは、学校の広報活動とか、大学祭の案内係とかに思い切って手を上げて、
入るとまたそこで出会いがあって、輪が広がって。
それからはどんどん人と話すことに抵抗が少なくなって、
むしろ関わった方が楽しい、というか、刺激になる。
こんな生き方をしてきた人がいるんだ、とか、こういうことをやってる人がいるんだ、とか。
学ぶことも、視野が広がることも多いです。
人と話すこと自体が好きになってきたから、コミュニケーション力がついたというか、自然にそういうふうになったのかな、と思います。

わたしは今、公務員を目指していて、目指しているのは学力重視の職種なので、勉強しなきゃいけなくて。
でも、思った以上に覚えなければいけないことも多くて。
最近はちょっと実習とかバイトもしなきゃいけなくて、時間がうまく配分できない。
これだけ自分が勉強したいのに、なかなか計画通りに進まないのが、最近の悩みです。

でも今の、もう人見知りではなくなった私には、相談ができる先輩や友達がいる。

この前も友達から、自分に期待しすぎず、とりあえず限られた時間の中で何ができるかにフォーカスしてやっていけば良いんじゃないかな、もしダメでも、その過程があなたにとってすごくためになってるから、とアドバイスをもらって。

今は、そういうふうに気持ちを保ちながら勉強していこうかな、と思っている感じです。