日本語日本文学科

人間生活学科

2024.01.18

【ブログ記事から学科を知ろう!日本語日本文学科編 Part.2】古典文学をもっと身近に!日本語日本文学科から見る『光る君へ』

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1000年以上も前の作品でありながら、今なお多くの人に愛されているベストセラー「源氏物語」
2024年のNHKの大河ドラマ「光る君へ」は、その源氏物語の作者「紫式部」を主役としたドラマです。

そんな「源氏物語」を含む古典文学について、本学の日本語日本文学科でも学ぶことができます。

古典というだけで少しハードルが高いイメージがあるかもしれませんが、実際の古典籍で学ぶ日本語日本文学科の学生たちにとっては、文字通り身近な存在となります

今回は、大河ドラマ「光る君へ」にちなんで、日本語日本文学科での学びや、本学が持つ「古典籍」について紹介します。
 


黒川文庫『光源氏物語抄(異本紫明抄)』 本学附属図書館所蔵黒川文庫『光源氏物語抄(異本紫明抄)』 本学附属図書館所蔵

■ノートルダム清心女子大学で学ぶ「古典文学」
本学の日本語日本文学科は、「日本文学分野」「日本語学分野」「言語文化分野」の3つの研究分野から構成されています。

「日本文学分野」では、筆と墨で書写された古典籍の原本を活用しつつ日本の歴史的文化への理解を深め、また、近現代の文学を素材として人間の思想やその表現の理解を試みます。

その中に所属する、古典文学研究室の卒業論文題目には

・『古事記』におけるスサノオとヤマトタケルの役割―秩序との関わりを中心に―
・『万葉集』における「ハギ」
・『源氏物語』紫上の造型と六条院維持の構造―紫上の役割と六条院の催事における「女楽」の位置
・式子と定家の子物語の後世における受容
・源義経の偶像化とその変化について
・『雨月物語』「吉備津の釜」研究―【女編に戸】婦磯良と古代的神性―

といったものがあり、幅広い領域を研究対象としています。

■ノートルダム清心女子大学が持つ文化遺産「古典籍」
「古典籍」とは、古典文学作品や歴史資料を現代に伝えてきた江戸時代以前の「本」のことを指します。本学では、黒川文庫と正宗敦夫文庫を中心とした貴重な古典籍のコレクションを所有しています。

本学では、本物の古典籍に触れ、古典文学作品に対する理解を深めてもらうことを目的として、特殊文庫の資料を利用した授業を開講しています。

その中のひとつの授業「近世文学講読Ⅱ」は、実際に資料を手に取って調査するとともに、古典籍を扱う際の作法を学び、貴重な資料を後世に残していくための知識を身に付けます。
 


■古典文学に関連するおすすめブログ記事
古典文学関連記事の中から、おすすめの記事を紹介します。

■中井賢一教授のエッセイ
平安期を中心とした物語文学の研究、及び、古典文学の教育方法の研究を専門としている中井賢一教授が書いたブログ記事です。
光源氏と紫の上の安定した生活に大きな波乱を巻き起こす女三の宮について取り上げています。

断想二題|中井賢一|日文エッセイ213
断想二題ふたたび|中井賢一|日文エッセイ219
断想二題(その3)|中井賢一|日文エッセイ229

中井教授の源氏物語に関する著書はこちら。

『物語展開と人物造型の論理―源氏物語〈二層〉構造論―』(新典社)
 

日本語日本文学科 WEB卒論(2022年度) ③
卒業論文「『源氏物語』紫上の造型と六条院維持の構造―紫上の役割と六条院の催事における「女楽」の位置」を執筆した学生が、卒論制作について語ってくれました。

《特殊文庫の魅力》動画「本物で学ぶ日本語日本文学科—学生を魅了する特殊文庫の古典籍」を公開しました
ノートルダム清心女子大学日本語日本文学科では、附属図書館の特殊文庫が蔵する古典籍を、学生が実際に手に取って、自ら調査する授業を開講し続けています。授業の様子をぜひごらん下さい。

《特殊文庫の魅力》「古典籍」について、その魅力を解説したブログ記事シリーズ
 特殊文庫の資料を授業や自身の研究に活用している日本語日本文学科の教員が、全10回にわたって「特殊文庫の魅力」を発信しています。

 



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