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卒業生支援

2024.01.20

【卒業生寄稿】自分らしくある(坪井 真愛)|日本語日本文学科

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日本語日本文学科

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卒業生の活躍

大学で身につけた学ぶ意志があれば、卒業後も成長し続けることができます。高校で国語を教える教員として学び続ける卒業生・坪井真愛さんに、体験記を寄稿してもらいました。
坪井真愛さんは中世文学ゼミに所属し、古記録や能、百人一首の注釈書を翻字されていないものも含め数多く比較し、式子内親王と定家の恋物語を象徴する和歌の変遷についての卒業論文を書き上げました。温かい人柄で、下記の文面からも後輩への思いやりが見て取れるかと思います。どうぞご覧下さい。

 
自分らしくある
坪井 真愛 
 
 「自分らしさを忘れない。」これは、私が教員を目指すようになってから、講師として働く今もずっと大事にしている言葉です。清心の先生、今勤務している学校の先生、友人など、たくさんの人から「自分らしく」と声をかけてもらい、何度も苦しい場面を乗り越えることができました。

 私は、高校の担任の先生に憧れて教員を目指すようになりました。その先生は、生徒全員のことをちゃんと見ていて、声をかけてくれる人でした。自分のことを見てくれている、考えてくれる、生徒がそんな風に思える先生に私もなりたいと思いました。そこで、私は清心で教職をとりました。3年生の後半あたりから本格的に試験対策をはじめ、日本語日本文学科だけでなく、他学科の友達とも協力し、励まし合いながら採用試験に向けて勉強に励む日々でした。休みの日でも大学に集まって模擬授業をしたり、zoomをつなげて面接練習をしたりと、同じ目標をもつ者同士のつながりが原動力となっていました。しかし、結果は不合格となり、自分はまだまだだなと痛感しました。ただ、ここでの学びや経験は決して無駄な時間にはなりませんでした。卒業するまでの間も、教職の仲間と一緒に、学級経営の方法や生徒指導、学年通信の作り方などを授業で学び、今でもそれが大いに活きています。 

 講師として4月から働き始め、1年目はわからないことが多く、覚えることだらけでしたが、周りの先生方に授業の仕方や生徒、保護者の方との関わり方など、多くのことを学びました。今はこの環境にも慣れ、自分に余裕をもって生徒と関わることができるようになりました。特に、講師1年目の私は年齢が近いこともあり、生徒のほうからたくさん声をかけてくれます。授業後に「楽しかったよ」という言葉をもらった時や、生徒の「わかる」が反応でわかった時にはやりがいを感じました。しかし、大変なこともなかったわけではありません。大学の模擬授業や教育実習での研究授業などをしていたので、教壇に立って授業をするイメージは少しついていたものの、生徒指導に関しては全く経験がなかったため、どう対応していいかわからず困ることもありました。そんな時に、日々のコミュニケーションがいかに重要であるか気づくことができました。生徒の悩みには、家庭環境や友人関係など様々な背景があります。普段の挨拶やちょっとした会話を繰り返すことで、生徒それぞれに合った関わり方、指導の仕方を見出すことができるようになりました。 

 夏には2度目の採用試験がありました。学校現場での勤務経験がこんなにも活きてくるのかと驚きました。「自分らしさ」を軸に、今目の前にいる生徒を想像することで、自分が目指す教員像がはっきりしたように思います。試験が近くなってからは、本当に周りの先生方に助けていただきました。夏休みには毎日グループワークと模擬授業に付き合っていただき、アドバイスをくださいました。一緒に採用試験を受ける同期と切磋琢磨した時間と先生方の応援に支えられ、合格することができました。自分の力だけでは合格することはできていなかっただろうと思います。支えてくれた周りの方への感謝を忘れず、来年度からは教員として頑張っていきたいと思います。 

 教員を目指す人にとっては、実際に学校現場で働いてみないとわからないことが多くあると思います。ですが、大学での学びは、教員として働く上での基礎になると私は思います。最初から面白い授業ができたり、生徒とうまく関わったりできる人はいません。私も大学で教育者としての基礎を学び、今教壇に立っています。そして、その培ってきた基礎をもとに、生徒ひとりひとりに合わせた指導をしていかなくてはならないと思っています。それぞれの個性を大切にし、その子に合った向き合い方ができる教師になりたい、それが今の私の思いです。清心で教員を目指すみなさんにも、しっかりと教育者としての基礎を作り、周りと自分を比べるのではなく「自分らしさ」を大切にしてほしいと思います。いつか同じ教員として、岡山県の子どもたちの教育に携われる日が来ることを願っています。 

坪井 真愛 さん

坪井 真愛 さん

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