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2023.11.13

【学生ブログ】トルコ共和国キュルテペ遺跡発掘調査見聞録(調査編・前編)|現代社会学科|紺谷ゼミ(考古学)

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現代社会学科には、社会学、歴史学、地域学(2024年度から新設予定)の3つのコースがあります。歴史学コースにある考古学ゼミの紺谷亮一教授は、毎年トルコ共和国キュルテペ遺跡で発掘調査を行っています。今年は、その発掘調査にゼミ所属の学生が参加しました。
今回は、その様子を学生ブログとしてお届けします。


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紺谷教授が毎年夏にトルコ共和国キュルテペ遺跡で行っている発掘のお手伝いをしに、今回は学生3人がトルコに行きました。
キュルテペは、300haといった巨大な市街地規模をもつ都市で、王様や貴族といった支配者層や、アッシリア商人などが住んでいたとされています。キュルテぺが1番栄えていたとされる4000年前より以前はどんな様子だったのか、また、どこまで時代を遡ることができるのかを明らかにするために調査しているそうです。

昨年の調査では、地表から6メートルまで掘った所より、さらに下の層に人が暮らした痕跡があることがわかっており、キュルテぺの起源が5000年以上前まで遡るとされ、この巨大都市の謎が深まっています。今年も引き続き同じエリアを掘り進めていき、掘った後に出る大量の砂は、クレーンで地上に運び出すのを繰り返ししていました。

私たちがトルコに到着した時期には、発掘調査が終盤にさしかかっていました。発掘調査初日、朝食を食べ終えて9時あたりから発掘を開始しました。私たちは、ピットと言う当時ゴミ箱として利用されていた所をスコップで掘りました。掘っていくと、土器の破片が次から次へと出てきて、中には動物の骨と思われるものも出てきました。出てきた土器の破片などは小さな箒で土を払い、袋に入れていきます。掘った後の砂は積まれていき山になっていました。

10時頃になると、みんな作業を一旦止めて休憩に入りました。テントで雑談をしながらチャイを飲んだり、パンを食べたりして休みました。ボランティアで参加している現地のマダムたちはとてもフレンドリーで、みんなで写真を撮ってくださりました。

そして、発掘を再開したのですが、日が昇るにつれて日差しが強くなり、朝は涼しくて作業しやすかったのですが、少し汗ばむほどになりました。昼食後も掘り進め、砂を綺麗にはいて様子を撮影して記録していました。
紺谷教授から、大きな壺が出てきたけど掘ってみる?とのことで、日干しレンガの中から少しだけ顔を出している、見るからに大きそうな壺を掘ることになりました。

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次回は、とうとう大きな壺の発掘に挑みます。学生はうまく掘ることができるのでしょうか?
発掘編・後編に続きます。


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