今は、夏真っ盛りですが、ほんの1か月前はまだ梅雨真っただ中でした。そんなある日の授業の一コマを紹介します。
梅雨に入り、何日も何日も雨の日が続き、学生たちの表情もしずみがちに。
ちょうど環境の指導法の授業では、「自然の事物・事象との関わり」を学んでいるところでした。
「子どもの頃、雨の日ってどうだったかな?」という問いかけに、学生たちは「水たまりがあったら入りたかった」「長ぐつが大好きだった」…などなど、忘れかけていた雨の日の「わくわく」を少しずつ思い出していきました。
大人になると、だんだんと嫌になってくる雨の日も、子どもたちは大好き!
雨の音って楽しいな♪カエルやカタツムリにも出会えるかな…と、ワクワク・ドキドキでいっぱいですよね。
そこで、「まずは自分たち自身が、再び雨の日のワクワク・ドキドキを感じよう!」と、自分が心を動かされた雨の日の学内の様子を写真に収め、ドキュメンテーションを作ることを学生に提案してみました。
同じ雨の日でも、一人ひとり心を動かされる場面は様々、楽しみ方も様々で、お互いに見せ合い紹介しながら、自然と笑顔になっていました。
とっても素敵なドキュメンテーションができたので、少しでも多くの人に見ていただきたいと、6月いっぱい学内に掲示しました。
「自分では見つけられなかった場所がたくさんあって、今度雨が降ったら見に行きたいと思いました!」「みんなの作品の絵や言葉の表現がとてもステキで、見ていてとっても楽しかったです!」など、他の学生のドキュメンテーションにも刺激をもらったようです。
「課題を通して、雨の日が待ち遠しくなった。雨の日ならではの生き物に出会えたり、雨のにおいや蒸し暑さを感じることができて、少し雨の日が好きになった」という嬉しい声もありました。日常の小さなことにも心を動かすことのできる素敵な感性を、これからも大切にしていってもらいたいです。