これまでにも現代社会学科では、「現代の社会(社会学・地理学)」と「過去の社会(歴史学・考古学・地理学)」という双方の学問領域を学ぶことができる対象を選び、希望者を募って日帰りの研修旅行をおこなってきました。今回は、過去の研修旅行を振り返ってみます。
最初は今年の「えと」である、うさぎと関係する場所の紹介から。2017年の研修旅行は、広島県竹原市に赴き、大久野島(うさぎ島)や竹原の町を散策しました。前者はアジア・太平洋戦争期における毒ガス製造の島としても、また後者は江戸末期の思想家・頼山陽ゆかりの町としても知られています。
2019年の研修旅行は、まずは広島県府中市上下町へ。石見銀山と瀬戸内海とを結ぶ“銀山街道”が通る宿場町です。「上下町」の町名の由来については、町の中心部付近が「芦田川水系」と「江の川水系」との分水嶺になっていることから付けられたという説もあります。この町の「翁座(おきなざ)」は、大正時代に建てられた木造建築の芝居小屋で、町の劇場・娯楽施設として機能していました。
続いて隣接の三次市へ。江戸時代の妖怪物語である「稲生物怪録(いのうもののけろく)」の舞台となったこの町には、「もののけミュージアム」があります。
もちろん行き先は県外だけではありません。少しさかのぼって2015年には、岡山県高梁市に赴きました。高梁市の中心部は備中松山藩の城下町であり、備中松山城が著名です。また同市成羽町の吹屋地区は弁柄と銅の町として、近年文化庁の日本遺産の認定を受けました。
さいごに直近の2022年です。前回の学科ブログでも紹介しましたが、11月に瀬戸内海の生口島・因島(広島県尾道市)に渡り、島をめぐりながら現地の観光業の現状や歴史について学びました(新型コロナウイルス感染症の対策済み)。
このように現代社会学科では、「現代社会学コース」・「社会史コース」の両コースが設けられている特色を活かし、双方の学問領域の観点から学べる研修旅行をおこなっています。
受験生のみなさんもこのような現代社会学科で学んでみませんか?
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