2022.11.02
学校を超えた学び「地球憲章」
英語英文学科Bowesゼミ生の有志5人で、「地球憲章入門コース」というオンラインの学習コースを受講しました。
受講にあたって、「令和4年度岡山ESDプロジェクト ユース活動支援助成金」に申請しました。これは岡山市の市民協働局市民協働部SDGs・ESD推進課が行っている事業で、岡山地域の市民のためにESDを推進することを目的にしています。対象事業は、「持続可能な社会づくりのために、行動の変革を目指す学習や活動、そして社会のために必要な知識を継承することを目指す活動」です。
助成金をいただけるかどうかは審査によって決まります。審査に合格すると、国内での調査・研究への参加で10万円、国外での参加で20万円を上限として助成金を受け取ることができます。地球憲章入門コースは、社会課題と暮らしを関連付け、行動の変革を促すようなものであるため交付が認められ、5人の受講費用である3万円をいただきました。
助成金をいただけるかどうかは審査によって決まります。審査に合格すると、国内での調査・研究への参加で10万円、国外での参加で20万円を上限として助成金を受け取ることができます。地球憲章入門コースは、社会課題と暮らしを関連付け、行動の変革を促すようなものであるため交付が認められ、5人の受講費用である3万円をいただきました。
①Earth Charterの説明 : (Sai)
地球憲章(Earth Charter)とは、持続可能な未来を形づくるための世界の動きを推進する4つの基本原則と、さらに細分化した16の原則を含んだ文書です。人類共通の地球的な課題に対応するためには、人々の意識や行動そのものが変わらなければなりません。地球憲章は多様性の中に共通性を認識し、グローバルな社会の希望と願いを示した、人々の約束事です。人類の喫緊の課題、持続可能な生活の意味の理解を助ける教育的な役割も果たします。
②Earth Charter Introductory Courseを受講しようと思った動機 :(Yuka)
地球憲章入門コースを受講しようと思った理由は、ゼミで環境人文学を学んでいく中で、私たちが学んだことをアウトプットする機会がほとんどないことに違和感をもったためです。環境問題などの国際問題を解決するためには、文系や理系・行政や教育機関などの壁を越えた知識や活動などの共有を通して、人々が協力することが不可欠です。そのためには、環境問題の解決に必要な考え方を学ぶ必要があると思います。地球憲章を学んでいたタイミングで、地域にもその内容を広めたいと思うようになりました。しかし、根幹の理解が曖昧だったため、人にも教えられるように知識を身につけたいと思い、受講を決めました。受講することによって、知識の共有につながる学びが得られると考えました。
③コースの内容: (Rina)
8-9月にかけて、コースを受講しました。このコースは、コスタリカにある平和大学に拠点を構えるEarth Charter Internationalという団体が提供しているものです。世界中の誰でも受講することができます。各コースは約30分ほどの動画が1つと、いくつかの読み物で構成されています。使用言語は全て英語です。コースは6つのパートから構成されています。各セッションで、「①Earth Charterを支える前文」と、「②生命共同体への敬意と配慮③生態系の保全④公正な社会と経済⑤民主主義、非暴力と平和」の4つの基本原則を詳しく見ていきました。最後のコースでは、学校、会社、地域、個人の各セクターでのインタビュー動画を通して、地球憲章が実生活でどのように機能しているのかを学び、学生という立場で自分たちにできることは何かを考えるきっかけを得ました。
④感想・考察: (Maya)
地球憲章に示されている原則は、平和で持続可能な社会を造り上げていくための、私たちの共通の目標として意義を成しています。そして、一人一人が地球で起こっているすべての問題に注目し、当事者意識をもつように促していると学びました。ただ憲章を読むだけでは理解が難しい「多様性、人間を含めた生物、人類が直面している課題、相互依存、責任」などのキーワードも理解することができました。特に、人新世の現代において、原則の1つ目である「生命共同体への敬意と配慮 」は不可欠だと再認識しました。しかし、人間を中心にしているライフスタイル・開発の現状を鑑みると、地域においてこの人間以外の生物への配慮はまだ十分に理解されていないと考えられます。
⑤抱負、今後どう活かしたいか :(Yu)
このコースを受けて、地球憲章の根幹を理解しました。特に、公正な社会の実現が重要です。私たちは、声に出して意見が言えない動植物や、社会的に弱い立場に置かれている先住民の声を聴く必要があります。学んだことを基に、学生や社会に向けて地球憲章の意義や内容を周知できるようなワークショップを開きたいと思っています。特に、女子大学の学生である私たちが、地球憲章を通して学んだ新たな価値観を理解し、地域にグローバルな視座をもたらすことは意義のあることだと考えます。知識の共有を通じて、地球に暮らしている一員という認識をもった行動を心がける人が増えていくことを目標として、地球憲章を広めていきたいと思います。
文責
井原 茉耶
片山 優
川﨑 梨那
鳴滝 悠花
山田 彩依
References
地球憲章について
Earth Charter International. (n.d.). The Earth Charter. Retrieved from https://earthcharter.org/read-the-earth-charter/, (accessed 2022-10-26).
コースの内容について
Earth Charter International. (n.d.). Earth Charter Introductory Course. Retrieved from https://earthcharter.org/courses/earth-charter-introductory-course/, (accessed 2022-10-26).
地球憲章(Earth Charter)とは、持続可能な未来を形づくるための世界の動きを推進する4つの基本原則と、さらに細分化した16の原則を含んだ文書です。人類共通の地球的な課題に対応するためには、人々の意識や行動そのものが変わらなければなりません。地球憲章は多様性の中に共通性を認識し、グローバルな社会の希望と願いを示した、人々の約束事です。人類の喫緊の課題、持続可能な生活の意味の理解を助ける教育的な役割も果たします。
②Earth Charter Introductory Courseを受講しようと思った動機 :(Yuka)
地球憲章入門コースを受講しようと思った理由は、ゼミで環境人文学を学んでいく中で、私たちが学んだことをアウトプットする機会がほとんどないことに違和感をもったためです。環境問題などの国際問題を解決するためには、文系や理系・行政や教育機関などの壁を越えた知識や活動などの共有を通して、人々が協力することが不可欠です。そのためには、環境問題の解決に必要な考え方を学ぶ必要があると思います。地球憲章を学んでいたタイミングで、地域にもその内容を広めたいと思うようになりました。しかし、根幹の理解が曖昧だったため、人にも教えられるように知識を身につけたいと思い、受講を決めました。受講することによって、知識の共有につながる学びが得られると考えました。
③コースの内容: (Rina)
8-9月にかけて、コースを受講しました。このコースは、コスタリカにある平和大学に拠点を構えるEarth Charter Internationalという団体が提供しているものです。世界中の誰でも受講することができます。各コースは約30分ほどの動画が1つと、いくつかの読み物で構成されています。使用言語は全て英語です。コースは6つのパートから構成されています。各セッションで、「①Earth Charterを支える前文」と、「②生命共同体への敬意と配慮③生態系の保全④公正な社会と経済⑤民主主義、非暴力と平和」の4つの基本原則を詳しく見ていきました。最後のコースでは、学校、会社、地域、個人の各セクターでのインタビュー動画を通して、地球憲章が実生活でどのように機能しているのかを学び、学生という立場で自分たちにできることは何かを考えるきっかけを得ました。
④感想・考察: (Maya)
地球憲章に示されている原則は、平和で持続可能な社会を造り上げていくための、私たちの共通の目標として意義を成しています。そして、一人一人が地球で起こっているすべての問題に注目し、当事者意識をもつように促していると学びました。ただ憲章を読むだけでは理解が難しい「多様性、人間を含めた生物、人類が直面している課題、相互依存、責任」などのキーワードも理解することができました。特に、人新世の現代において、原則の1つ目である「生命共同体への敬意と配慮 」は不可欠だと再認識しました。しかし、人間を中心にしているライフスタイル・開発の現状を鑑みると、地域においてこの人間以外の生物への配慮はまだ十分に理解されていないと考えられます。
⑤抱負、今後どう活かしたいか :(Yu)
このコースを受けて、地球憲章の根幹を理解しました。特に、公正な社会の実現が重要です。私たちは、声に出して意見が言えない動植物や、社会的に弱い立場に置かれている先住民の声を聴く必要があります。学んだことを基に、学生や社会に向けて地球憲章の意義や内容を周知できるようなワークショップを開きたいと思っています。特に、女子大学の学生である私たちが、地球憲章を通して学んだ新たな価値観を理解し、地域にグローバルな視座をもたらすことは意義のあることだと考えます。知識の共有を通じて、地球に暮らしている一員という認識をもった行動を心がける人が増えていくことを目標として、地球憲章を広めていきたいと思います。
文責
井原 茉耶
片山 優
川﨑 梨那
鳴滝 悠花
山田 彩依
References
地球憲章について
Earth Charter International. (n.d.). The Earth Charter. Retrieved from https://earthcharter.org/read-the-earth-charter/, (accessed 2022-10-26).
コースの内容について
Earth Charter International. (n.d.). Earth Charter Introductory Course. Retrieved from https://earthcharter.org/courses/earth-charter-introductory-course/, (accessed 2022-10-26).