小学校・特別支援学校の教員を目指す学生が履修する「体育科指導法」での模擬授業の様子を紹介します。
この授業では、運動好きな子どもを育てるために体育の授業をどのようにつくっていけばいいのかを、講義や実技を交えて学んでいき、最終的に自分たちで指導案を作成して模擬授業を行います。運動好きな子どもを育てるためには、先生から子どもへの一方通行ではなく、いかに双方向的に学びを作っていくかが大切になります。
先生は子どもたちに指示を出しますが、活動中は子どもの中に入って支援していきます。
以下は、低学年「多様な動きをつくる運動遊び」の模擬授業を行った学生の振り返りの一部です。
こんなことができるかな。先生とやってみよう
2人組で他の遊びを見つけてみよう
◆限られた時間の中での体育には、事前の準備が非常に大切になってくることに改めて気づかされました。また、今回、教師役の私が基本的にホワイトボードの近くにいたため、声をかける児童役の人も前の方ばかりだったように思います。教師は定位置を作らず、児童全体に目が行き届くようにするべきなのだろうと思いました。
◆ついつい自分が言ってほしいことを、児童役の人たちに言わせようとしてしまったところは改善点です。また児童役の人たちから出た意見の中に、危険な活動も含まれていましたが、その時、どのように対応すべきだったのか、今も考えています。どこまで子どもたちの意見を尊重して良いのか、このことは自分の中で一生の課題になると思いました。
◆実際、児童役の人たちが、貨物列車のようなフープを使った遊びを発表し、それを全体に広げる場面がありましたが、うまく対応できませんでした。班のメンバーで事前に話し合って予想される遊びを15個くらい考えていましたが、この遊びは想定していませんでした。実際に、子どもたちと授業を行うときは、もっとたくさんの遊びが出てくると思うので、教師が子どもの立場になってどれだけ活動の広がりを予測することができるかが体育の授業づくりとして肝心であると感じました。
フープを使ってたくさん遊べたね。最後はフープ送り競争を楽しもう
学生は、実践と振り返りを重ねながら、教師への階段を上っていきます。
児童学科 准教授 安江 美保
・豊かな身体表現力を育む|授業紹介|身体表現の指導法|2年生|児童学科
・4年間の学びの流れ
・受験生サイト
・安江美保准教授(教員紹介)
・児童学科