アザミの花が店頭に出る季節です。雨の日や、暑いと感じられる日も増えてきました。夏はもう目前ですね。
アザミの花
今日は、毎週月曜日に研究室で行っている、大学院の授業を紹介したいと思います。
Problem Based Learning:PBLという言葉を聞いたことはありますか?『問題解決型学習』と訳されることも多いPBLですが、授業だけでなく、企業の企画や業績向上に用いられることもあります。
大学院生対象の授業「臨床医学特論」では、このPBLの形式を取り入れています。
中心となるのは、様々な疾患の症例。患者さんの主訴や病歴を確認して、何が問題か?を考えます。さらに身体所見や検査所見などから、また問題となる箇所を抽出していきます。そうしてあげていった複数の問題から、症例についての鑑別疾患を考えていくのです。
医学生にとっても難しいこのPBLに、現在、食品栄養学科の大学院生3名が取り組んでいます。国家試験を終えたばかりの大学院1年生は、異常な検査所見にも良く気づいていますね。院2年生は、研究や実験で培った鋭い観察眼で、診断に迫ります。
そして最後に、各自で各症例においてより深く調べたい学習課題(Learning Issue:LI)を決めます。同じ症例に対しても、学生によって全く異なるLIになるのは興味深いところです。調べてきたLIの内容は、次の回で私や他の学生にプレゼンテーションしてもらいます。私も院生のLIによって新しい学びがありますが、”人に教える”ことが、実は最も脳に残る学習方法と言われているんですね。教えることで、常に良い学びが得られる。教員とは、お得な仕事かもしれません。
院生によるLIの発表①
院生によるLIの発表➁
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