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現代社会学科

2021.09.07

GISを活用して身近な環境や防災を考える|現代社会学科|現代社会学/社会史コース(人文地理学)| 森 泰三教授

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学科ダイアリー

 地理情報システム(GIS)とは、コンピュータ上のデジタル地図に位置や空間に関する情報を統合した環境です。地形や行政界などの基盤となる地図に、道路や鉄道などの空間情報、それぞれの地域の人口や商業などの統計データといった属性情報を重ね合わせて、情報の分析・解析を行ったり、情報を視覚的に表示させたりするシステムです。これを活用することで、ビッグデータを地図化(可視化)することができます。

【図1】地理情報システム(GIS)とは

【図1】地理情報システム(GIS)とは

 「地理学概論」の授業の中では、簡易なGISを活用して身近な地域の環境や防災をテーマに、地図作成、課題分析などの実習も取り入れています。

【図2】岡山平野が5m浸水したら                (「カシミール3D」を活用して作成した鳥瞰図)

【図2】岡山平野が5m浸水したら                (「カシミール3D」を活用して作成した鳥瞰図)

 「カシミール3D」というGISソフトを活用して、海水面0mを5mに設定して作成しました。詳細な各地点の高さデータがあれば、このような地図も作成することができ、防災について考える材料となります。また、鳥瞰図とは鳥の目線で斜め上空から地域を見た図です。立体的に地域を見るときに便利です。

【図3】色別標高図             (「地理院地図」を活用して作成)

【図3】色別標高図             (「地理院地図」を活用して作成)

 「地理院地図」は、国土交通省国土地理院が提供しているサービスの一つで、Web上で活用できるGISです。その中に色別標高図があります。任意の標高を入力して色別標高図を作成することができます。岡山県南部には0m以下の地域が広がっていることがわかり、その多くは干拓地です。

※詳しくは、9月19日(日)のオープンキャンパスのミニ講義でも解説がおこなわれます。
  GISに関心をもたれた方は、ぜひ参加してみてください。

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