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児童学科

2021.07.16

出会い|児童学科 片山裕之教授|7/27-8/1 片山裕之展開催

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子供の頃から絵を描くことが好きだった私が本格的に絵を描くようになったのは、今から44年前の高校2年生17歳の時からです。当時、美術部に所属し自己流でキャンバスに向かっていた私に、担任の先生が藤原眸先生※(画家)を紹介して下さったことで将来画家になりたいという思いが強くなりました。そして今も続いているこの出会いの中で“絵描き”としての生き方に決定的な方向付けとなった3つの言葉があります。

「ライバルでいこう」

藤原先生の自宅(アトリエ)を初めて訪ねた時に言われた言葉です。先生は高校生の私に向かって「私は弟子を取らない。お互いにライバルでいこう」と言われました。23歳も年下の高校生を前にして、ひとりの絵を志す人としてとらえて下さったこの言葉は教師になってからの私の教える姿勢の原点になり、毎年ゼミの顔合わせの時に学生に伝える言葉になりました。

「不器用でも絵描きになれる」

藤原先生のもとで指導を受けつつ美術大学受験予備校にも通っていた私は、高校の美術部の仲間たちとは違って、本気で美術大学を目指し切磋琢磨している高校生、浪人生の姿に圧倒され、その上技術レベルの違いを目のあたりにして劣等感を持つようになっていました。そんな時、藤原先生から「君は不器用だ。器用なばかりが絵描きになるわけではない。不器用でも、手が遅く拙くても、粘り強く描いているといい作品ができる。」という言葉をかけていただきました。その時、根拠もないままに、絵を描くことが拙くてもやればできる!のではないかと勇気をもらいました。

「絵描きは学歴ではない。画歴だ。描き続けることも才能の一つ。」

志望していた大学に不合格となり、浪人すべきか唯一合格した大学に進学するかを悩んでいた時に「君は何になりたいのか。絵描きに必要なのは、どこの大学で学んだかではなく、絵を描き続け、作品を発表し続けることだ。」この言葉で前を向くことができました。

言葉をいただいてから40年余りが経ちました。今も迷い、悩みながらも「絵を描くこととは何か。」「自分らしい絵とは何か。」を自問自答しながら“絵描き”をめざして黙々と描き続けています。

学生や高校生の皆さん、今これから様々な出会いがあると思います。その出会いは時として一生のものになるかもしれません。一つひとつの出会いを大切にしてください。 
片山裕之

【お知らせ】
人間生活学部児童学科 片山裕之教授の展示を7月27日(火)~8月1日(日)9:00~17:00に開催します。
詳細はこちらをご覧ください。
7/27-8/1 片山裕之展を開催します|児童学科 片山裕之教授

※藤原眸先生は本学名誉教授です。
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児童学科美術研究室
片山裕之教授(教員紹介)
 

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