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ノートルダムの風景

2021.02.24

司書課程の学びと大学図書館 ~授業成果の展示の紹介~|近藤友子准教授|司書課程

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近藤友子(図書館情報学 司書課程担当)

2020年4月に本学に着任した当初、わたしは日本語日本文学科の教員として司書課程の学びを進めていくために「さあ、これからドンドン図書館を利用するぞ!」という思いを持っていましたが、実はそれがとても難しい願いであることをすぐに実感しました。
司書課程では図書館司書の資格を得るための学びを進めていきますが、その過程において何度も図書館を利用することになります。図書館の資料を使って調査を行ったり、図書館の三要素といわれる「資料」・「施設」「職員」などについて多角的な面から捉えて考え、しっかりと学んでいくことが求められます。しかし感染症の影響で本学の大学図書館だけでなく、公共図書館なども閉館や時間短縮等の対応を迫られるなか、今まで自由に図書館を利用できていたことが、とても素晴らしく、本や雑誌を活用しながら勉強できることは本当にかけがえのないものであることを実感することととなりました。本学での遠隔授業の中で、司書課程で学ぶ学生たちにどのような方法であれば図書館を身近に感じてもらえるのか、また図書館の資料を活用してもらえるだろうかと模索するところからのスタートとなりました。
本学の大学図書館では郵送貸出による資料の貸出が開始され、データベースも自宅から利用できるようになるなど、いろいろなサービスが展開されていきました。司書課程の授業ではこれらを有効に活用させていくことが学習の力となりました。また近年の電子書籍の広がりも役立ち、授業の中で電子書籍を紹介して利用を進めることができた点は、情報化を体感する意味では良い機会となりました。

司書課程の展示(附属図書館)

司書課程の展示(附属図書館)

こうした中で大学図書館の協力を得て実現できた授業例をご紹介したいと思います。司書課程の科目である「情報サービス演習Ⅱ」では、図書館での実践的な学びを得られるようにと考えて「パスファインダー」の作成を取り入れました。パスファインダーとは図書館利用者を資料へと導く道標といえるもので、トピックに関する資料を紹介している図書リストのようなものです。受講生たちが各自で決めたトピックにもとづいてパスファインダーを作り、お互いの作品を見て学び、最終的に大学図書館で紹介したい作品を投票によって選出しました。今回は6点のパスファインダーが選ばれました。今回、授業での成果物ではありますが、大学図書館の協力を得て展示することが実現できました。大学図書館内の 1階のラーニング・コモンズ(小型本コーナーの横辺り)にて 3月5日(金)まで展示予定です。各パスファインダーは展示だけでなく、配布もしていますので、欲しい方はそれぞれのパスファインダーを持ちかえっていただけます。力作ぞろいですので、よろしければ大学図書館にて是非ご覧いただき、パスファインダーを手に取っていただければと思います。(学内の方のみ)

展示中のパスファインダー

展示中のパスファインダー

また学校図書館司書教諭科目の「情報メディアの活用」においても、図書館を学ぶ意味で、学生たちに学校図書館に関わるポスターを作成してもらいました。ポスターは各自が6つのテーマ(学校図書館、情報リテラシー、視聴覚資料、著作権、情報倫理、特別支援教育)の中から好きなテーマを1つ選び、選んだテーマにあわせたポスターを作成するというものでした。そして「情報サービス演習Ⅱ」と同じように、授業の中で受講生同士がお互いの作品を見て学び、最終的に図書館で紹介したい作品を投票によって選出しました。この選ばれたポスターも同じ場所・期間に展示していますので見ていただけましたらと思います。(学内の方のみ)

学生が作成したポスター

学生が作成したポスター

対面授業であれば授業内で学生同士でグループを作り、一緒に話し合いながらポスター等を協同作成できるようにと考えていましたが、遠隔授業ではそれができませんでした。そのかわりに各自で作成したものをGoogleドライブ上に置いて閲覧できるようにし、投票できることで受講生同士が一緒に授業に参加している意識を持てるようにと考えてみました。ドライブを共有してお互いの成果物を確認しあうという手法は、図書館の勉強をするなかで情報技術的な学びにつながったのではないかと思います。対面ではできない学びを遠隔により学ぶことができた良い事例であったかもしれません。

大学図書館の協力があればこそ、パスファインダーとポスターの展示の機会が得られました。司書課程も学校図書館司書教諭課程も、どちらも図書館につながる学びから、実践的に図書館サービスを知る機会を得ることができました。図書館には、大学図書館や公共図書館などさまざまな図書館がありますが、すべての図書館には「場」としての役割が存在しています。その「場」は、学びの場であり、憩いの場であり、情報や知識との出会いの場など、さまざまな面を持っています。こうした図書館の「場」が、感染症とともにある時代のなかで少しでも多くの人たちの知識と心を支える場となってくれることを願ってやみません。
私の授業の小さな取り組みではありますが、大学図書館の存在の大きさと、遠隔授業の中で頑張る学生たち姿を知っていただければ嬉しいです。

配布しているパスファインダー

配布しているパスファインダー



*ノートルダム清心女子大学附属図書館にて展示中 
・期間 : ~3月5日(金)予定
・場所 : ラーニング・コモンズ(小型本コーナー横辺り)
・内容「情報サービス演習Ⅱ【a】【b】」「パスファインダー」 展示・配布
   「情報メディアの活用」 学校図書館に関わるポスター 展示

※当展示は学内向けです。学外の方は新型コロナウイルス感染症拡大・防止対策として、当面の間、図書館に入館いただけません。

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