• Youtube
  • TwitterTwitter
  • FacebookFacebook
  • LINELINE
  • InstagramInstagram
  • アクセス
  • 資料請求
  • お問合せ
  • 受験生サイト
  • ENGLISH
  • 検索検索

児童学科

2021.02.09

児童学科|6研究室座談会 Vol.2|コロナ禍における児童学科の授業のようす

Twitter

Facebook

児童学科

学科ダイアリー

ノートルダムの風景

イベント

1月8日に掲載しました、児童学科 6研究室座談会(2020年12月収録)のブログの続きをお送りします。

前回のブログはこちらをご覧ください。
児童学科|6研究室座談会 Vol.1|6研究室の座談会が始まりました

駆け抜けてきた・・・。

コロナ禍におけるこの1年を振り返った一教員の率直な心境です。
2020年。コロナ感染症のニュースが聞こえるようになってきた1月。感染拡大のニュースが日ごとに増してきた2月。ゼミ単位でしか学生を送り出すことができなかった卒業式。

そして、新学期。遠隔スタイルの授業がスタートしました。
学生は、大学という場で学びがスタートできないことのもどかしさを心の内に抱えながらも、ネットを介して次々送られてくる課題に懸命に取り組んでくれました。

教員はというと・・・。実は、試行錯誤の連続でした。授業内容の本質を担保しながらも、遠隔授業でできることは何か、まずは様々なプラットフォーム(manaba folio、Google Classroom, Zoom,etc)を試し、使い勝手を吟味するところからスタートしました。オムニバス(複数の教員が一つの科目を担当する)形式の授業では、教員役と学生役に分かれ、学生のパソコン画面上ではどのように映っているのかを確認するために、リハーサル作業を繰り返しました(今では、美肌効果の設定までできるように・・・笑)。

トライ&エラーを重ね、ようやく後期授業の終わりにさしかかっています。新時代の授業のあり方や、引き継いでいきたい大切なことなど見えてきたことも多くあります。今、いったん立ち止まり、これまでの授業を教員同士で振り返っていきたいと思います。 

「様々な授業のスタイルがありましたが、まずは、講義形式の授業について、みなさんはどのように取り組んでこられましたか?」(湯澤)

「遠隔授業では、私は動画と資料を併用してきました。動画は15分以下にまとめるようにして、資料を理解するためのイントロダクションとしています。詳細な知識については読んでもらった方が早いので、動画では講義のエッセンスをできるだけコンパクトに伝えるよう努めてきました。
 学生さんに過重な課題は出していないつもりですが、予想以上にしっかり取り組んでくれているので、その分こちらもレポート等をじっくり読む時間が増えました。Zoom等を用いた、リアルタイムでのディスカッションも、対面とは流儀が随分違いますが、かえって議論を深めることもできたと思っています。」(西)

「西先生の動画資料は、視覚効果も使ってとっても分かりやすく工夫されているって、聴きましたよ」(小田)

「そういう進め方もあったんですね。私も授業を録画して配信していました。どういうスタイルがいいのかなぁ、と随分考えたのですが、動画で堅苦しい感じになっては、ますます学生との心の距離も離れてしまいそうだったので、私は、ラジオを通してリスナーに語りかけるといったイメージで動画を作成することとしました。学生からお便りが来るわけではないですが(笑)、授業の冒頭、前回のレポートをお便りの気持ちで紹介し、そこに私が意見を重ねていくようにすることで、学生が他の人の意見に触れるという時間を大切にしました。
また、私は発達心理学や保育の授業を担当しているのですが、今年は学生がボランティアにも行けないという状況でしたので、子どものエピソードはできるだけ盛り込むようにしました。エピソードそのものが可愛くって、私もクスクス笑いながらお伝えしたこともあったのですが、学生にも、エピソードそのものの雰囲気を感じ取ってもらい、エピソードを通して子どもとの関わりを追体験してもらえたらと期待しました。」(湯澤)

「エピソードと言えば、僕は特別支援教育の授業で、具体的な事例をもとに授業を展開しています。ただ、本来、エピソードには、登場する子どもの心情を詳細に語りながら、自分の思いもあわせて添えていくわけですが、遠隔授業ではそこに難しさを感じました。かつての対面授業では目の前に学生がいてくれていたわけで、学生がエピソードを聞き入る真剣なまなざしによって、自分自身のエピソードは引き出されていたんだと改めて感じました。1,2年生であれば、あと、2,3年は大学で私の授業を対面で聴く機会はありますから、そこでたっぷりと、生きたエピソードを伝えていけたらと思います。
ただ、manaba folio(クラウド型教育支援サービス)は、レポート管理等には大変優れていましたね。これは引き続き、活用していきたいですね。」(東)

 東先生の「学生によって、授業で伝えたいエピソードの内容やその熱量までもが引き出されていた」という話には、全員が深く共感したところでした。大学の場の中核的な学びがここにあるようです。
 
次は、演習形式の授業の様子を聞いていきます。
【コロナ禍における児童学科の授業のようす②】につづきます。

一覧にもどる