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書道卒業制作展

2020.02.25

学生の作品紹介 | 第25回(2019年度)書道卒業制作展の出展作品 紹介

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日本語日本文学科

イベント

書道卒業制作展

入試情報

第25回(2019年度)書道卒業制作展の出展作品 紹介

2020年1月31日(木)から2月2日(日)にかけて開催された第25回書道卒業制作展の、出展作品の一部をご紹介します。(画像の転載はご遠慮ください。)




大森 礼子(麗雪)
  臨孫過庭『書譜』

【解説】
 撰書者である孫過庭の草書にかかる真跡草稿本が、台北故宮博物院に現蔵されている。書譜は駢儷文(べんれいぶん)という美文体により、王羲之を典型に捉え、漢魏以来の能書家を品第し、書芸術の価値および学書の理念を論じた内容である。刻本には北宋代の太清楼帖本など十余種がある。
【所感】
 今まで半切サイズの行草作品は書いたことがありませんでした。大学から書道を始めた私は、書に対する自信がなく、皆様の目に触れるような作品になるのだろうか、という危機感を持っていました。
 しかし、佐野先生のご指導の下、納得する作品を仕上げることができました。まだまだ稚拙ではありますが、ご高覧ください。
 

大森 礼子(麗雪) 臨孫過庭『書譜』

大森 礼子(麗雪) 臨孫過庭『書譜』

難波 鴒子(爽心)
  一字書「鴒」

【所感】
 私の本名は、難波礼子ですが、「難波鴒子」という、もう一つの名前を持っています。リハビリの腰痛体操やけんぽ体操の「スマトレ」など、運動のイラストを描く創作活動で「鴒子」の名前を使用しています。今回の一字書で、いろいろな漢字に挑戦しました。どの字を書いても、しっくりと、書くことができませんでしたが、自分の名前を書いてみると大胆に楽しんで書くことができました。「鴒」は「鶺鴒」(セキレイ)という鳥から由来しています。小さな鳥で、白と黒あるいは黄と黒の綺麗な羽色を持つ鳥です。古事記や日本書紀にも登場します。完成した作品は人一倍、愛着を感じています。

難波 鴒子(爽心) 一字書「鴒」

難波 鴒子(爽心) 一字書「鴒」

吉田 万莉華(桃扇)
 仮名の書『寸松庵色紙』

【解説】
 古今和歌集の中の歌を書したもので、粘葉装冊子の断簡である。継色紙・升色紙と合わせて三色紙と呼ばれる。悠揚として迫らぬ連綿体の筆致は、仮名の美の極致を示すものであり、作為のない散らし書きは他の追随を許さない貫録を示している。
【所感】
 この作品に取り組んだ初期、私は作品数にこだわってしまい、目の前の作品一つ一つと向き合えていない状態でした。しかし、作品が多ければいいのでは無いということに気づき、この十五枚の作品一つ一つと真剣に丁寧に向き合って筆をとりました。

吉田 万莉華(桃扇) 仮名の書『寸松庵色紙』

吉田 万莉華(桃扇) 仮名の書『寸松庵色紙』

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