情報デザイン学科の学生2名が、公益社団法人 計測自動制御学会 主催の「第53回 知能システムシンポジウム」において口頭発表を行いました。本シンポジウムは、計算知能・人工知能・知能制御・学習・ヒューマンインターフェース・社会情報システム等、知能システムの科学的解明および工学的実現・応用に関する研究を対象とする学会です。
会期は2026年3月18日(水)・19日(木)の2日間、会場は富山県民会館(現地開催)です。2日間のパラレルセッションにおいて、計32件の発表が行われました。
本シンポジウムは学生セッションではなく、社会人・教員・研究員も登壇する通常の学会です。本学科学生の登壇に先立つ午前のセッションでは、質問者からの厳しい質問に発表者が答えに窮する場面も見られ、相応の水準が求められる場でした。本学科からは、3月19日のセッション(B4-2・B4-3)にて2名が発表に臨みました。なお、この2名は、本シンポジウムの10日前に開催された Global Network 2026(GNW2026)でも英語によるポスター発表を行っており、春休み期間に2つの学会を経験したことになります。

2件の発表は、GNW2026での研究を基に、本シンポジウムの趣旨に沿う2つのトピックを加えて投稿したものです。いずれも幼児集団の社会性発達を対象としています。
【B4-2】幼児集団における自律的な集団社会性発達を誘導する構造化遊戯システム
黒瀬陽菜、黒川涼々香、岩本こころ、吉川隆士、柳生光義、神田哲也
幼児集団の人数カウントおよび列の状態のデータ化を、マルチモーダルAIの画像理解により行う手法です。処理の自動化にはMCP(Model Context Protocol)を用いました。
【B4-3】多人数同時参加型活動による幼児社会性発達の集団評価手法
黒川涼々香、黒瀬陽菜、岩本こころ、吉川隆士、柳生光義、神田哲也
幼児集団への問いかけと、その回答に基づき社会化度別に集団を分割する手法です。評価試行において、各幼児がいずれの回答へ移動したかをYOLOベースで自動取得する仕組みを実装しました。
準備および当日
準備期間は限られていましたが、来校できない際はオンラインで資料レビューを重ね、本番前には大教室にてスクリーン・マイクを用いた予行演習を実施しました。当日はPC画面が投影されないトラブルが生じましたが、教員のPCを用いて対応し、練習どおりに内容を伝達しました。
質疑応答(発表15分・質疑5分)では、以下の質問が寄せられました。
保育士による評価が年齢(年長・年中)に影響されないか
YOLOが何に寄与しているのか
短時間化は問いかけというフロー側の効果ではないか
他のシナリオも必要ではないか
繰り返し効果による影響はないか
いずれの質問にも、答えに窮することなく丁寧に応答しました。セッション終了後には、座長より「学部の2回生ですか」と驚きの言葉がありました。
学生セッションではない学会に挑戦し、春休み期間に英語ポスターと口頭発表の2つの学会を経験したことは、3年次から始まる研究演習において有益な経験になると考えられます

