2024年6月17日(月)、中井ゼミの3年生2名で、ITサポートセンターおかやま(きらめきプラザ内)を訪問しました。
今回は、岡山県身体障害者福祉連合会が開設している「障害者IT機器展示体験コーナー」にて、展示機器の説明を受け、実際に使わせていただきました。
障害者IT機器展示体験コーナーでは、各種障害に対応したパソコン周辺機器やソフト等が展示されています。一つ一つの機器についてセンターの方から、どのような障害を持つ方がどのように使うのか詳しい説明をしていただき、全ての機器を体験させていただきました。
重度障害者用意思伝達装置「伝の心」(視線入力装置)は、筋萎縮性側索硬化症(ALS)などの重度障害者の方のために開発された意思伝達装置です。視線入力によって、PCを操作でき、意思を伝えることが出来るほか、リモコン操作やネット閲覧など、多くのことを目を動かすだけで行うことが出来ます。実際に体験してみると、想像以上に自分の視線をコントロールすることが難しく、何度も間違った所を見てしまったりしました。この装置を使って、一冊の本を執筆した方がいらっしゃると聞き、驚きました。
また、障害のある方に便利なアプリをたくさん紹介していただき、色々と使ってみました。コミュニケーションを支援するアプリや、AIが周囲の状況を識別して音声で読み上げるアプリ、多目的トイレや車いすユーザーが利用できる施設などのバリアフリー情報を共有するアプリなど、自分が知らなかった便利なアプリをたくさん知ることが出来ました。
他にも、携帯用会話補助装置「トーキングエイド プラス」を使ってみたり、PCのキーボードの6つのキーを点字の6字に見立てて入力する6点入力を体験しました。
今回の訪問で、自分が知らなかった機器やアプリが実はたくさんあること、障害を抱えた方が様々な方法で自分の意思を伝えることが出来ていることを知ることが出来ました。また、視線の動きのみで本を一冊書き上げることが出来たり、盲ろうでもパソコン入力ができる装置があったりと、障害があっても出来ることの可能性はとても広いのだと気がつきました。このようなIT技術を活用すれば、障害を抱えていても皆と同じように働けたり、コミュニケーションを取ることができるということを、もっとたくさんの人に知って欲しいなと感じました。(中井ゼミ3年 涌嶋)
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