2024.06.04
文学部現代社会学科福田雄准教授『残らなかったものを想起するー「あの日」の災害アーカイブ論』(共著)が刊行されました。
学科・機関 | 文学部 現代社会学科 |
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教員名 | 福田雄准教授 |
著者情報 | 高森順子 編著 |
出版社 | 堀之内出版 |
発行日 | 2024年3月18日 |
サイズ・頁数 | 46判 448頁 |
金額 | 2,200円+税 |
内容紹介
P. コナトンの集合記憶論を、災害の文脈のもとに再構成し、儀礼的観点から考察することの可能性と課題について考察しました。
目次
●はじめに 実践知としての災害アーカイブ
高森順子
【第Ⅰ部】 「あの⽇」以前の暮らしへの回路を創造する
●第1章 語り
──被災の「前」について語ること
⽮守克也・杉山高志
●第2章 復元模型
──「あの日」より前の風景、街並み、そこでの記憶を復元する
磯村和樹・槻橋 修
●第3章 被災写真
──予期せぬアーカイブとしての
溝口佑爾
●column 01
「わたし」を主語にする──育児日記の再読をとおした震災経験の継承の試み
松本 篤
【第Ⅱ部】 「あの⽇」への想起のダイナミクス─モノを創造する
●第4章 報道写真
──御嶽山噴火の新聞報道にみる記録のポリフォニー
林田 新
●第5章 絵画
──関東大震災における美術家の表現活動
武居利史
●第6章 手記集
──「読む」まえに「ある」ものとして
高森順子
●column 02 応答のアーカイブ─東日本大震災から「10年目の手記」
佐藤李青
●column 03
展覧会というメディアの可能性(1)─「3・11とアーティスト:進行形の記録」
竹久 侑
【第Ⅲ部】 「あの⽇」への想起のダイナミクス──場を創造する
●第7章 記念式典
──災害を社会はいかに記憶するか
福田 雄
●第8章 災害遺構
──何を残し、何を伝えるのか
林 勲男
●第9章 文化施設
──わすれン!アンダーグラウンド──「3がつ11にちをわすれないためにセンター」の活動に見る映像メディアの実践と倫理
⾨林岳史
●第10章 映像
──断片をつなぎあわせて透かし見る
青山太郎
●column 04 展覧会というメディアの可能性(2)──「3・11とアーティスト:10年目の想像」
竹久 侑
●column 05 12章「カタストロフィの演劇体験」への手引き
富田大介
【第Ⅳ部】 未災者との回路を創造する──実践と研究の「あわい」から
●第11章 美術館
──人の心を動かす主観的記憶の展示
⼭内宏泰
●第12章 演劇
──カタストロフィの演劇体験──「『RADIO AM神戸69時間震災報道の記録』リーディング上演」省察
富田大介
●おわりに
高森順子
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