2024年2月27日(火)10時45分から第1回目のアーカイブズ・カフェを開催しました。この取り組みは2024年4月から始まるシスター来日100周年記念事業の一環として広報室アーカイブ主催、大学アーカイブ運営委員会共催により始めました。
アーカイブズ・カフェの目的は、本学の歴史を学内教職員に周知し、教育研究及び大学運営に役立てていただくこと。また本学アーカイブの資料を用いて、本学の歩みを振り返り、みんなで未来を創るヒントを見つけることです。カフェと名付けているとおり、アーカイブ資料を活用した対話と交流の機会として企画をしました。
第1回目はゲストスピーカーに、日本近現代史を専門とする現代社会学科の久野洋准教授を迎え、「清心学園の歴史とアーカイブズ―なぜ歴史を振り返るのか―」と題したお話をしていただきました。
お話では、まず大学のアーカイブズ(記録史料)が大学運営の先例を参照したり、自校史研究・教育を進めたりしていくために不可欠であること、さらには、大学は施策の記録を保存・公開していく社会的責務を有することが述べられました。
その上で、清心学園に残る多彩なアーカイブズは、今とこれからの大学を考え、対話していくきっかけをつくるものだといいます。
アーカイブズをもとに歴史を振り返ることは、大学のあり方を過去-現在-未来の時間軸で捉え、その中に生きる自分を見つめなおす契機になります。そして、そのようにして一人ひとりが大学の歴史に向き合いつつ、各自の考えが相互に語られる「場」が確保されることで、「大学の価値」に新たな内容が付け加えられていきます。
このようなかたちで、アーカイブズは新たな「大学の価値」の創出にむけて、さまざまな人を結びつけ、対話を開いていくための「触媒」となり、本学全体の活性化に寄与するのです。
今回企画されたアーカイブズ・カフェは、まさにこれらを実践していこうとするものではないかと述べられ、久野准教授の話は締めくくられました。
質疑応答の時間は、ちょっとしたお茶とお菓子をいただきながら、和やかな雰囲気で行われました。
・現代社会学科
・久野洋講師(教員紹介)
・久野洋講師のブログを読んでみよう!
「大学とは何か」ということを真剣に考えさせられた時間でした。
広報室アーカイブ
Vol.2はこちらをご覧ください。
アーカイブズ・カフェVol.2-テーマ:「キャンパス空間とアーカイブを活用した交流の場づくりを考える-成清ゼミ「NDSU ガーデンプロジェクト」より-」
・清心アーカイブズ
・ノートルダム清心女子大学歴史展示室
・ノートルダム清心女子大学特別展示室
・学校法人ノートルダム清心学園