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大学院

2024.01.10

【大学院を知ろう|大学院での研究について Part 12】大学院生としての日々|日本語日本文学専攻

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日本語日本文学科

大学院

文学研究科

【大学院を知ろう|大学院での研究について Part 12】大学院生としての日々|日本語日本文学専攻

 ブログ「大学院を知ろう」シリーズでは本学大学院で学んでいる大学院生にインタビューし、いま感じていることを語っていただきます。
 今回は、2023年4月に大学院に入学した日本語日本文学専攻 博士前期課程(修士課程)小谷友香さんです。

 
<小谷友香さん 日本語日本文学専攻2年生 (古代中世文学分野)>
(インタビュー2023年11月)



―はじめに、小谷さんの大学院での研究について教えてください。
 私は学部生の頃から、『万葉集』に収められている大津皇子とその姉・大伯皇女の関連歌に興味を惹かれていて、現在も同じテーマで研究しています。
 以前から歴史や古典文学に関心があったのですが、大学に入学してから、特に和歌の世界、なかでも『万葉集』という上代の歌集に興味を持ちました。上代に編まれた歌集が今に伝わっていることや、当時の人々が見たであろう景色を現代に生きる私が目の前の景色に重ねることができること、そこで感じる思いや感情を共感できることに感動を覚えました。歌や作者に共感することで、万葉の時代を生きた人々を身近な存在として感じることができ、そこに和歌の魅力を感じています。

―大津皇子の存在のどのようなところに興味を持ったのですか?
 大津皇子は一般的には悲劇の皇子として知られています。父は天武天皇、母は天智天皇の皇女である大田皇女と高貴な出身ですが、謀反の罪に問われ、若くして生涯を終えました。
私は、大津皇子について知るうちに、『日本書紀』、『懐風藻』、『万葉集』で語られる大津皇子の像がそれぞれで少しずつ異なっており、古代の人々が大津皇子をどのような人物として捉えていたのか、才能のある若い皇子が不遇にも死に追いやられていくという〈悲劇の皇子〉としての大津皇子像はどのようなところから生まれていったのかに興味を持ちました。

―いまの研究はどんな風に進めていますか?
 今は、『万葉集』を研究対象として、大津皇子に関連した歌で、用例が少なかったり、珍しい用いられ方がされていたりする特異な歌語を集めて研究をしています。
先行研究や用例を検討し、研究の方法や方向性について先生方にアドバイスをいただきながら、研究の意義とオリジナリティーを追求しています。

―大学院に進学して研究を続けようと思った背景を教えていただけますか?
 姉が本学大学院に進学していたので、大学院への進学が私にとって身近なことでした。そのため、大学に入学した当初から進学を視野に入れていました。本格的に意識し始めたのは、学部3年生の終わり頃です。両親から今後やりたいことを尋ねられ、研究を続けたいことを伝えました。幸い両親の理解を得ることはできましたが、将来のことを考えると迷いが無かったわけではありません。大学院生の就職活動について情報を得られる場が少なかったため、卒論指導の先生や学科の先生方に相談したり、積極的に「大学院オープンルーム」等に参加して先輩方にお話を伺ったりしながら決断しました。また、大学のキャリアサポートセンターの方にも相談し、アドバイスいただいたことも安心の一つとなりました。

―大学院生としていま感じていることを教えてください。
 今は研究と大学院の授業をメインとして取り組んでおり、忙しくも充実した日々を送っています。しかし、入学前から学業と就職活動との両立に不安を感じており、キャリアサポートセンターに定期的に相談に行き、その都度サポートしていただいています。また、科目等履修生として、学芸員資格を取得するため、本学学芸員課程のプログラムでも学んでいます。大切に守られ、伝えられている事物を未来に継承していくための保存方法や扱い方、研究の仕方に興味があります。将来この資格で、学んだことを生かせるといいなと思っています。大学院の研究と学芸員資格取得に向け忙しいですが、そのなかでも学びを通して自分の成長を感じられて、充実した大学院生活を送ることができていると思います。

―学部生の後輩へのメッセージを聞かせてください。
 悩んでいることがあれば、先生方、先輩、友人にぜひ相談してください。実際の体験談に基づいたお話をお聞きすることが何より悩みの解消につながります。
 現在卒論を書いている3,4年生の方は、先行論文を集めて整理しておくなど、できることから少しずつ取り組むことや、研究の方向性について先生方に相談することをおすすめします。異なる視点からの貴重なご意見をいただくことができますし、考えを話すことで自分の中で研究の方向性が少しずつ見えてきます。また、時々休みを取り入れてリフレッシュすることが大切だと思います。行き詰った時は、目の前のことから少し距離を置くことで、今までとは異なる視点からのアイディアが浮かんだり、心を落ち着けて新たな気持ちで研究と向き合ったりすることができます。

(聴き手;日本語日本文学専攻 事務担当 前谷明子)

 
*小谷友香さんの卒業論文研究を「日本語日本文学科WEB卒論(2022年度)」で紹介しています。
*本学で取得できる免許・資格についてはこちらをご覧下さい。
 

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