情報デザイン学科

このシリーズでは、情報デザイン学科（仮称）を設立する背景や、学びの特徴、卒業後にどういった仕事があるのかなどを4回にわたって連載していきます。
情報デザイン学科について紹介するのは、特別招聘教授の小松文子（こまつあやこ）先生です。

小松先生は、情報セキュリティを長年研究されており、2023年4月から本学に所属。

第1回目の今回は、情報デザイン学科を設立する背景や、今後必要とされる「デジタル人材」の状況について、伺いました。

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※2023年10月26日付けで認可されました。

▶︎情報デザイン学科ができた背景と、必要とされる理由
情報科学の急速な進歩は、社会全体に大きな影響を与えています。私たちが使用しているスマートフォンは、かつての携帯電話とは異なり、実質的に小さなコンピュータです。これには様々なセンサーが内蔵されており、多くのデータが生成され、集積、共有されています。こうしたデータを有効活用するためには、「データサイエンティスト」と呼ばれる専門家が必要です。

また、日本の人口構造も変化しており、高齢化と生産人口の減少が進行しています。これに対処するためには、生産性の向上と労働力の増加が必要です。
そして、日本の繁栄を維持するためには、デジタル技術を活用した情報化の進展が不可欠です。さらに重要なのは、男女平等の観点から、女性が活躍する社会を築くことです。

情報デザイン学科は、急速な情報科学の進歩に対応し、データを有効に活用するための専門知識とスキルを提供すると同時に、社会全体の課題に対する解決策を提供するための重要な学問分野なのです。
 

▶︎デジタル人材の状況
デジタル人材の状況について、次のグラフを見てみましょう。

これは、IT人材の量がどうかということを調べた結果です。
企業の中で、IT企業は32.2%、IT企業以外では44.3%が、IT人材が大幅に不足していると言っています。やや不足しているのを含めると、非常にIT人材が不足しているということが分かります。

そして、IT人材の中でも、データサイエンティスト、先端技術エンジニア（AIエンジニアが含まれます）そして、プログラマーやエンジニア、この3つは、やはり足りていません。

女子について国際的な比較、STEM（Science Technology Engineering and Mathematics）では、この領域の大学卒業生のうち、女子の割合というのは、調査したOECDの加盟国の中で最下位の数値15.4%という大変不名誉なデータでもあります。

▶︎女性に理系は少ない？
小学生のうちで理科が好きな女子というのは、男子より多い場合があります。しかし、中学・高校になるとこれが逆転するということです。また、中高で理科数学の教員に女性がいる場合に、いない場合と比較すると、理数系に進む女子学生の割合が高くなるという調査研究もあります。

これは何を言っているかというと、環境要因によって文系・理系が決められているのではないかということです。

今、このブログを見てくださっている皆さんがもし、自分は文系だと思っている場合、それは本来の能力とは違うかもしれません。

私たちの学部は、文系出身の学生も大歓迎です！


▶情報デザイン学科ってどんな学科？小松先生が紹介します！〜データサイエンスとは？〜vol.2｜情報デザイン学科（2023.8.14公開予定）に続きます。

▶情報デザイン学科ってどんな学科？―学科紹介動画を公開しました！｜情報デザイン学科（仮称）


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