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大学の取り組み
清心の文化遺産

登録有形文化財

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現在も使用されているノートルダムホール本館とノートルダムホール東棟は、昭和4(1929)年に建築されたものです。設計者はアントニン・レーモンドという人物で、現在のチェコ共和国に生まれ、アメリカへ移住した建築家です。その後、世界的に著名な建築家フランクロイド・ライトの助手として、東京に建築された帝国ホテル(1923年竣工・現在博物館明治村に移築保存)の建設で来日することとなりました。そしてこのことが縁で、東京にレーモンド建築事務所を開設し、延べ44年間にわたり日本の建築界で活躍しました。
本学の本館と東棟は、日本における昭和初期のモダニズム建築(20世紀の初頭に興り、建築の歴史的様式による装飾的建物ではなく、新しい工業生産品の材料を用い、機能的で合理的な建築形態を求める)として貴重な存在です。今もその姿のままで使われ続けている素晴らしい建築遺産であることから、平成19年に文化庁から登録有形文化財として登録されました。

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本学の建物は、アントニン・レーモンドの初期における代表的なモダニズム建築として高く評価されています。レーモンドは、日本の伝統的な民家にも大きな影響を受け、西洋の近代建築と日本の伝統的建築を融合させる設計手法を編み出したといわれています。
これらの手法は、本学の建物にも多く見られます。例えば、日本の建物では、庇は重要な建築部位として位置づけられています。本館の建物は、二階の窓上部に水平方向に伸びた庇が設けられ、一階の窓上部にも連続したデザインで庇が取り付けられています。日本の気候条件による雨風から建物を守り、光のコントロールにも有用な技法です。水平と垂直を意識したモダンなデザインは、東棟の聖堂正面の構成に強く表現されています。長方形の窓を座標軸上に整然と配置し、天へ向かう垂直性を強調しています。さらに、建物の最上部両端を切り落とし、より強く垂直性を高める効果を演出しているといえます。また、本館でも庇の水平方向への広がりとともに、規則正しく垂直方向に配列された長方形の窓形式も印象深いものです。
内観では、教室の引き戸は、日本における引き違いの襖の意匠表現を取り入れたものと考えられます。インテリアの意匠には、「○・△・□」の特徴ある幾何学紋様が多く見られます。機械的なデザインでもあるこれら幾何学紋様は、大量生産を行う時の繰り返しのデザインパターンとして応用しやすい形態です。柱と窓のリズミカルな配置、丸窓、正方形と長方形の窓、三角を取り入れた美しい繰り返しのデザイン等が建築意匠表現の特徴の一つといえます。

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2018年7月には、ノートルダムホール本館と東棟がDOCOMOMO Japanによる「2017年度 日本におけるモダン・ムーブメントの建築216選」に保存の重要性の高い近代建築として選定されました。
DOCOMOMO Japanとは、ポルトガルのリスボンを本部とし、20世紀のモダン・ムーブメント(近代運動)に関する近代建築とその環境の記録・保存・評価・調査を行う国際的学術組織DOCOMOMO(略称:ドコモモ)の日本支部です。

参考リンク