現代社会学科濱西研究室(社会集団・組織論)では、さまざまな企業やNPO、行政組織と連携した活動・共同研究を行っていますが、その一つが、日本に23しかない内閣総理大臣認定の適格消費者団体である「NPO法人消費者ネットおかやま」さんとの連携活動です。
2021年に、岡山市の市民団体アドバイザー制度を通じて、濱西ゼミの学生・院生がSNS(Instagram等)の使用法をアドバイスしたことが連携のはじまりでした。当時、成人年齢引き下げに伴って、消費者トラブルにまきこまれる学生が増えており、若者への広報をどうすればよいか、悩んでおられたのです。この活動は岡山市のアドバイザー制度の第1号として、山陽新聞にも取り上げられました。
2023年4月、若者が霊感商法やネットワークビジネスに巻き込まれる事例や動画サイト等での怪しい広告が増加し、全国的に問題になりました。エステや化粧品、サプリなどの虚偽の広告も後を絶たないようです。そこで、消費者ネットさんから、どうすれば、若い人たちに伝えていけるか、再び学生のアドバイスをもらいたいということで、濱西ゼミに相談があったということです。
現代社会学科の「社会集団・組織論」という授業(濱西担当)では、会社とは何か、営利追及に伴う問題に消費者はどう取り組んできたのかを学びます。濱西ゼミでは、会社、消費者運動や生活協同組合を卒論の研究テーマにする学生も少なくありません。
今回の連携でもそれらの学生が中心になって、他学科の参加学生をつないでくれています。
市場・会社中心の現代社会を、経済学とはまた異なる社会学・経済社会学の視点から多角的に研究し、問題の解決策を探してみませんか?
・現代社会学科
・濱西栄司教授(教員紹介)
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