-「基礎演習」での図書館オリエンテーション-
近藤友子
日本語日本文学科には、1年次の学生が必ず履修する「基礎演習」という授業があります。このうち第1期の「基礎演習」の授業では図書館オリエンテーションを取り入れています。この担当は筆者です。大学生活の学びのなかで図書館を活用する力をつけるとともに、多くの本との出会いを通して様々な知識や興味、関心を深めてほしいという狙いもあります。
図書館オリエンテーションの授業は2週連続で実施します。1週目ではまずノートルダム清心女子大学附属図書館の概要や使い方の説明を受講し、説明終了後に附属図書館の見学を行います。
2週目は大学での学習において利用できる様々なデータベースの紹介や、実際に新聞や論文の検索方法についてOPIT教室(コンピュータルーム)で1人1台の端末を利用しながら演習形式で学びます。
ノートルダム清心女子大学附属図書館は約37万冊の蔵書を誇り、幅広い分野の資料を集めている図書館です。2022年2月にはLibrariE(ライブラリエ)と呼ばれる電子書籍も導入して新刊本や一般雑誌なども揃えています。電子書籍は貸出も可能であり、デジタルデータを自宅でも活用できる点は魅力あるものといえます。こうした附属図書館についての概要説明を受けた後、5~6名ずつのグループに分かれて大学図書館内をじっくり見学して回ります。
見学後は実際に附属図書館の資料を探す練習問題に取り組みます。各自が問題を受け取り、問題からの情報を基に附属図書館内にて効率よく資料を探し出す練習です。目当ての資料がみつけられるかどうか、見学時の案内を参考にしながら、各自さまざまな資料と出会いつつ図書館の利用方法を学んでいきます。
2回目はデータベースの活用実践です。各自が端末を利用できるOPIT教室で実際の画面操作を学びながら新聞記事の検索や論文検索の方法を学びます。
新聞記事は明治時代などの古いものから最近のものまで調べることができ、各自が興味・関心を持つ内容について調べる練習をしながら、多くの情報の中から求める新聞記事を探し出します。論文検索も各自が興味・関心のあるテーマを決めてキーワードを選定し、調査テーマに応じた論文を見つけ出す練習を進めていきます。
こうした演習的な学びを通して、4年間の大学生活において必要な情報を収集する方法を身に着けるための図書館活用の力を養っていきます。図書館オリエンテーションは図書館を活用して情報を収集するための学びの第一歩ではありますが、図書館という場はいつでも利用者大歓迎の場所であることを知っていただく機会にもなればと思っています。
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