食品栄養学科

月刊「食品機械装置」は、食品機械装置に関する技術資料を掲載する唯一の月刊誌です。今回、「食品の品質保証技術」という特集で依頼されて、「微胞子虫の多様性とリスク」という論文（総説）を書きました。

近年、アニサキスなどに代表される寄生虫・原虫を原因とした食中毒がフォーカスされていますが、微胞子虫もその一つに数えられる微生物です。微胞子虫の研究者は国内に数えるほどしかおらず、その食リスクについてはほとんど研究されていません。今回、微胞子虫の分類や遺伝、検出法、感染性や食中毒事例などについて幅広く概説しました。微胞子虫を取り扱った日本語の総説は非常に少なく、加えてヒトへの感染について記したものは皆無であることから、一般の方にその存在を知らしめる貴重な文献になったと思います。

また、この成果には、２名の本学科卒業生の卒業論文、修士論文の一部が含まれており、著者としても名を連ねています。みなさんも一緒に日本初の研究に取り組んでみませんか。お待ちしております。

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