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日本語日本文学科

2022.11.29

2023年 ノートルダム清心女子大学日本語日本文学科 推薦図書

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日本語日本文学科

今年も、日本語日本文学科の推薦図書リストを作成しました。
学科の所属教員が、それぞれ分担して紹介文を書きました。
みなさんが、日本語とそれにまつわる文化について考える際のガイドとなれば幸いです。

古典文学 / 近代文学 / 日本語学 / 言語文化

◆古典文学◆


『知ってる古文の知らない魅力』 | 鈴木健一 | 講談社現代新書
『徒然草』の冒頭文「つれづれなるままに日ぐらし…」は、兼好のオリジナルではなく、平安時代から多くの人々に使われ、共通理解を得ている表現だった。古典文学が持つ「共同性」という地盤を明らかにし、作品の新たな味わい方を教えてくれる本。

『読み解き古事記 神話篇』 | 三浦祐之 | 朝日新書 | 
イザナキ・イザナミに、アマテラスとスサノヲ、ヤマタノヲロチ退治に、稲羽の白うさぎ。これら『古事記』に描かれる神話世界は、どのような世界を表しているのでしょうか。本書は、一つひとつの神話を詳細に解説しつつ、日本神話の世界に迫っていきます。

『万葉集から古代を読みとく』 | 上野誠 | ちくま新書 | 
本書は、「歌とは何か」「歌を書くとは、どういうことか」「歌を集めて歌集をつくるとは、どういうことか」「『万葉集』とは、どういう歌集なのか」、これらを万葉歌の歌表現や当時の考古学的資料から浮き彫りにし、奈良時代「万葉びと」の時代を生き生きと描き出します。

『百人一首の正体』 | 吉海直人 | 角川ソフィア文庫
カルタ遊びで有名な『百人一首』とは、そもそもどのように作られたのでしょうか。
本書では、その成り立ちに加え、『百人一首』がどのように私たちの生活の中に入り込んできたのかについても書かれています。また、最後に百首すべての歌の解説が掲載されています。

『源氏物語ものがたり』 | 島内景二 | 新潮新書
『源氏物語』は時代を超えて受け継がれてきた古典であり、受け継ぐ人たちがいたからこそ、伝わってきたわけです。本書は、『源氏物語』を研究してきた、平安末の藤原定家から、近代のアーサー・ウェイリーにいたる9人の男たちを描いています。

『人がつなぐ源氏物語 ―藤原定家の写本からたどる物語の千年―』 | 伊井春樹 | 朝日選書
千年前以上読み継がれる物語は世界を見渡しても稀なもので、現在私たちが『源氏物語』を読むことができるのは、物語に魅了された人々が書写し、読み継ぎ、語り続けてきたからです。本書では、人の物語を伝える行為のあり方を知ることができます。

『恋する伊勢物語』 | 俵万智 | ちくま文庫
歌物語の代表作である『伊勢物語』を、歌人・俵万智が現代語訳した際に生まれたエッセイ。平安時代の恋模様を、現代女性の様々な視点からやわらかく語る。とっつきにくかった古典や和歌のハードルを、あっという間にくずしてくれる一冊。

『いくさ物語の世界―中世軍記文学を読む』 | 日下力 | 岩波新書
『平家物語』に代表される軍記文学は、合戦を面白く華々しく描く一方で、敗者や女性に視線を注ぎ、深い哀しみを伝える。戦(いくさ)を描くが、戦が繰り返され世の中が混乱することを決して望まない物語が、どのように誕生したのかをひもといてくれる書。

『和歌とは何か』 | 渡部泰明 | 岩波新書
枕詞・序詞・掛詞・縁語。私たちが和歌に苦手意識を抱く原因となる修辞技法を、「演技」という視点から解明する。これらの技法が、実は、声や記憶といった人の身体感覚を深く揺さぶるものであることが実感でき、和歌に対する見方を一変させてくれる本。

『江戸の出版統制―弾圧に翻弄された戯作者たち』 | 佐藤至子 | 吉川弘文館(歴史文化ライブラリー)
江戸の町人文学は幕府の統制下に置かれ、しばしば弾圧を受けます。言論の自由が保障される現代とは異なり、江戸時代の文学は政治と切っても切り離せない関係にありました。この本からは幕府の弾圧に苦しみながらも、時には柔軟に対応し、新たな作品を世に出し続けた作者・出版元の工夫がうかがえます。

『日本古典と感染症』 | ロバート キャンベル編 | 角川ソフィア文庫
歴史上、幾度となく人類を悩ませた感染症は、日本文学にもたびたび取り上げられてきました。本書では古典文学の各分野の専門家がさまざまな文学作品に現れる感染症の影響や、取り上げ方について紹介しています。

『新唐詩選』 | 吉川幸次郎・三好達治 | 岩波新書
「この書物は、東洋のすぐれた財宝であり、世界の詩のなかでも最もすぐれたものの一つである唐の詩を、わが国の若い世代の人たちに近づけるべく、吉川と三好が協力して執筆したものである。」(著者序文)という、中国、唐の時代の詩を鑑賞する本。杜甫、李白らの作品を、詩人たちの人生をあわせ見ながら丁寧に読み解くことを教えてくれます。

『漢文法基礎 本当にわかる漢文入門』 | 二畳庵主人・加地伸行 | 講談社学術文庫
漢文は、近代以前の人たち必須の教養であり、日本の古典は漢文の影響抜きには考えられません。そのような漢文の読み方について、「二畳庵主人という名の老師が高校生に語りかける口調」でわかりやすく一から学べます。

『漢文の読みかた』 | 奥平卓 | 岩波ジュニア新書
漢文作品から、古代中国の雰囲気が伝わる多彩なエピソードを取り集め、それらを読んでいく内にレ点・返り点などの読み方などの理解も進む、という本。参考書だけでは味気ない、暗記ばかりで興味が持てない、という人は、これも並行して読んでみるとよい。
 

◆近代文学◆


『読書力』 | 斎藤孝 | 岩波新書
大学入学にあたって、皆さんには自分の内面世界を豊か広げるための幅広い領域の読書を次々と進めていただきたいと願っています。その読書が、本当に自分の力になる意味深い技となるには、どのような認識や方法によって読書を習慣化するのがよいか、教育学者齋藤孝が巧みに伝えてくれる本です。

『本の読み方 スロー・リーディングの実践』 | 平野啓一郎 | PHP新書
作家・平野啓一郎さんが、「スロー・リーディング」つまり「量」より「質」を重視した読書を勧めた、小説の読み方の入門書です。夏目漱石、森?外、フランツ・カフカ、川端康成、三島由紀夫など不朽の名作から自作の『葬送』まで、読書のコツを紹介し、自分らしい読み方をすすめています。

『批評の教室―チョウのように読み、ハチのように書く』 | 北村紗衣 | ちくま新書
小説を読んで楽しむだけではなく、批評するという研究の第一歩に立つことを分かりやすく教えてくれる本です。感想と批評の違いは何か。小説を読むコツと証拠を示しながら分析する方法を様々な小説を例に解説します。

『若い人のための10冊の本』 | 小林康夫 | ちくまプリマ―新書
哲学者である筆者が、若い読者に伝えたい〈ことば〉の代わりとなる10冊の本を紹介。「ノルウェイの森」「ゲド戦記」など、10冊全てに筆者の届けたい生きるヒントがあります。本の存在意義を再確認させてくれます。
 

◆日本語学◆


『女ことばと日本語』 | 中村桃子 | 岩波新書
「女ことば」がどのように形成されてきたか、またそれを見る世間の態度がどう変化したか、わかりやすく説明してくれます。「女ことば」に限らず、「言葉の乱れ」に関心がある人には、ぜひ参考にしてほしい書籍です。

『ていうか、やっぱり日本語だよね。』 | 泉子・K・メイナード | 大修館書店
正式で改まった日本語だけでなく、私たちが何気なく使っているごくふつうの話し言葉も、言語研究では分析対象になります。私たちが他者に自分の気持ちを伝える際、そのような表現がどんな役割をはたしているのかを平易な言葉で解説した本です。

『ものの言いかた西東』 | 小林隆・澤村美幸 | 岩波新書
単語や発音、アクセントに方言の違いがあることはよく知られています。それらと比べると傾向的な違いになるため気づきにくいのですが、たとえば間接的に言うか直接的に言うか等の<言いかた>にもじつは地域差があるようです。日本をおもに東西で比較したのが本書です。

『くらべてわかるオノマトペ』 | 小野正弘 | 東洋館出版社
「『がっくり』と『がっかり』、どっちの方が落ち込んでる?」といった具合に、テーマを決めて2つのオノマトペ50組を比較し、「こっちの方が○○」と判定します。軽妙に示された結論に納得した後で、よく読み返してみてください。時に語源を説き、時に品詞論的実態に迫りと、語学的手法を一通り示していることに気づきます。

『やさしい日本語―多文化共生社会へ―』 | 庵功雄 | 岩波新書
日本語を母語としない人々との共通言語<やさしい日本語>を構築していこうと呼びかける本。「日本における言語的マイノリティが直面する困難」「「普通」のものには名前がない」「同情を超え、競争できる社会を」等々、興味深い節が並びます。言葉の考察に留まらず、私たちの社会のありようそのものを見つめ直す経験ができます。
 

◆言語文化◆


『新編教えるということ』 | 大村はま | ちくま学芸文庫
50年以上教師として教育実践の場に立った著者が、本当に“教える”ということはどういうことなのか、具体的な数々のエピソードを通して語った表題作「教えるということ」など、プロの教師としてあるべき姿、教育に取り組む姿勢について、きびしくかつ暖かく語る一冊。

『日本語の作文技術』 | 本多勝一 | 朝日文庫
文の構造を分析する力や適切な語句の並べ方、正しい読点の打ち方など、わかりやすい文章を書くための秘訣を、数々の実例をあげながら論理的に解説している実践的文章指南の白眉ともいえる一冊。

『漢字―生い立ちとその背景―』 | 白川静 | 岩波新書
冒頭、聖書ヨハネ伝の「はじめにことばがあった。ことばは神とともにあり、ことばは神であった」を引用し、文字(漢字)学者・白川は、さらにつづけるとすればと前置きし、「次ぎに文字があった。文字は神とともにあり、文字は神であった」という。最古の漢字、中国殷・周時代の甲骨文・金文は、古代的な思惟や民俗を引き出す生活の祈念碑であるととらえる。

『「こどもの本」の創作講座 おはなしの家を建てよう』 | 村中李衣 | 金子書房
著者の村中李衣氏は、かつて日本語日本文学科の授業「文学創作論」の特別講義講師として創作指導をして下さった作家です。作品づくりを家づくりに見立て、起承転結からキャラクター設定、ことば選びに至るまで、そのコツを楽しく教えてくれます。12のワークにトライしながら、書くことを自分のものにしていくことができる一冊です。

『図書館へ行こう』 | 田中共子 | 岩波ジュニア新書
読み終えると貴女はたちまち“図書館の達人”となっているでしょう。なぜなら、図書館で受けることのできる各種のサービスを、詳細に丁寧に教えてくれているからです。また、将来「図書館の司書になりたい」と思っている人の入門書としてもお薦めします。

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