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日本語日本文学科

2022.10.11

東城ゼミ万葉旅行の実施ーコロナ禍での学びの継続ー|日本語日本文学科

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学科ダイアリー

授業・研究室

東城ゼミ万葉旅行の実施ーコロナ禍での学びの継続ー
 
日本語日本文学科・教授 東城敏毅

 まだまだ新型コロナウィルス感染者数が増加していた今年夏の状況下において、ゼミ旅行をすべきかどうか、ずっと悩んでいましたし、旅行を実施して本当に大丈夫なのか、という不安があったことも事実です。
 しかし、以下の体験をして、前向きに実施しよう、と決意したのです。
実は、今年度、奈良県立万葉文化館より、委託共同研究費を採択され、「古代における地方文化の創生」という共同研究を、考古学・歴史学の研究者や、新聞記者の方とともに実施しています。その研究として、奈良県飛鳥への踏査や、大阪・岡山・群馬の古墳の巡検も実施しています。8月5日から7日にかけても、奈良・大阪・岡山の史跡・古墳群を研究で巡ってきました。そこでは、國學院大學や奈良大学の学生たちが、飛鳥を徒歩で巡っており、大阪歴史博物館や難波宮跡等では、行動をともにしてきました。そこで学生たちは、万葉を体感しており、猛暑の中でしたが、彼ら・彼女らの楽し気な姿を目にしました。考古学の先生によると、ある発掘現場では学生たちが、2週間の合宿を実施し、考古学の実習を計画しているそうです。学生たちは、このようなコロナ禍においても、大学生生活における学びや学生生活を充実させているのです。
 このような中、やはり、他の大学生と同様、せっかくの学びの機会を減らしてはいけない、という実感を強く持ったのです。確かに新型コロナウィルス感染症は恐ろしいですし、このような中の旅行は不安も大きいのは本音ですが、学生生活の4年間は、あっという間であり、学生たちは、すぐに社会に巣立っていくのです。大学生活におけるゼミは、一つの共同体と考えられますし、一番濃密な親交を深められる場でもあります。やはり、ゼミでの思い出を一つでも作っていただきたいと考えたことが、今回のゼミ旅行の主旨なのです。確かに旅行等は、社会人になっても気軽に行けるようになるかもしれませんが、ゼミ旅行というのは、大学生のみの、何らかの特別感がある行事でもあると考えています。
 さて、日本語日本文学科、東城ゼミでは、『古事記』『万葉集』をテーマに卒論ゼミを実施している関係上、奈良の地を散策することは、書籍のみの理解ではなく、実際の現場を見て理解することにつながります。また奈良の地は、日本古代における最重要地であり、小学生の修学旅行等では感じることのできなかった奈良の地の意義を理解することにもつながるはずです。つまり 体感してほしい、につきます。
 以上の趣旨のもと、8月23日から25日までは、3年生ゼミ生のうち参加希望の5名とともに、飛鳥を中心とした奈良を、9月6日から8日までは、4年生ゼミ生のうち参加希望の5名とともに、奈良・京都を巡ってきました。どちらの旅行においても、奈良県立万葉文化館では、研究係長の井上さやか先生、主任研究員の阪口由佳先生・竹内亮先生に、万葉文化館をご案内いただき、多くのご教示を賜りました。この場を借りて、感謝申し上げる次第です。3年・4年生ともに、2泊3日の行程をともにし、3年生のゼミ生は、これからの1年半、ともに学ぶ基盤づくりとして、4年生のゼミ生は、卒業論文への糧と、学生生活残り半年の思い出としても、皆、笑顔で元気で研修してきました。このゼミ旅行が学生たちの記憶に少しでも残ることを、心より期待していますし、この旅行が一つの学びのきっかけになったならば、これほどの喜びはありません。とにもかくにも、私自身、学生たちと3年ぶりに研修できたことは、心に刻まれる楽しい思い出となりました。

石舞台古墳(3年生ゼミ)

石舞台古墳(3年生ゼミ)

唐招提寺(3年生ゼミ)

唐招提寺(3年生ゼミ)

北野天満宮(4年生ゼミ)

北野天満宮(4年生ゼミ)

平等院鳳凰堂(4年生ゼミ)

平等院鳳凰堂(4年生ゼミ)

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