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英語英文学科

2022.05.20

【卒業生インタビュー】「生きていくことが尊い」ということ 若い世代に伝えたいメッセージ P a r t 4 |英語英文学科

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学科ダイアリー

ボランティア

このシリーズでは英語英文学科の卒業生の方々の学生時代と現在の活躍についてお伝えします。

まず第一回目は、認定特定非営利活動法人AMDAの難波妙さんです。英語英文学科2年生でI.S.A.岡山支部長の蟻正成美さんがインタビューしました。今回はP a r t 4として、私たちへのメッセージを中心に語っていただきました。

−P a r t  1~3はこちらから


−生き方に気付きを与えてくれるリベラル・アーツの学び
蟻正:英語英文学科の学びがその後の難波さんの人生に与えたことはありますか?

難波さん:清心はリベラルアーツを掲げているじゃないですか。大学での勉強で卒業するまで、私はそのリベラルアーツが何なのかということを探求したことはなかったんですよ。それを調べたり、自分で何だろうと考えてみたりしたことはなかったのですが、この大学での学びのプロセスの中でいろんな人たちがいろんな気づきのきっかけを与えてくださっているんですね。

お話しした渡辺元学長のマザー・テレサの通訳に関しても、Sr.キャサリンが Humanitarian  work ということをおっしゃったのも、リベラルアーツの学びの一つです。この学びの過程でいろいろな気づきがあり、歳を重ねてから「あれはそういう気づきだったんだな」と分かることがあるんですよね。

学生時代はわからないことがある。だけど、耳をすませて自分の感覚を研ぎ澄ませたら、きっといろんな気づきがこの4年間の中にあると思うんですよ。その中で人生をどう生きていくかということの気づきを与えてくれていること、それがリベラルアーツという学びの目的なんじゃないかなと思うんですね。

だから年月を重ねて大学の4年間のありがたさというのが少しずつ、気づかない間に体の中に染み渡っていっている。それが歳を取っていくと「こういう味わい方がある」ということが分かってくる。「こういうことだったんだな」ということがだんだん分かってくる。そんなことを考えさせてくれる大学だったなと母校のことを考えています。

−経験することで、全てのことが感謝に変わっていく
蟻正:学生時代と今とでは、考え方が全然違いますか?

難波さん:学生時代と今とでは、自分自身少しずつは変わってきているかもしれないですけど、いろいろな「見方」はこういうAMDAの活動をしていく中で変わったということはあります。以前は、「普通はこうでしょ」や「こうするべきだ」と思っていましたが、いろんな国の人たちと仕事をしていると、次第に「こんなこともあるよね」や「こんな考え方もあるよね」と考えるようになっていきました。見方が以前より広くなった気がします。

自分の見方次第で自分が苦しんだこともたくさんあったかもしれません。毎日の生活の中で「なぜこの人はこんなことをするのか」や「なぜこんな言い方をするのか」と思うことはあるじゃないですか。それはこちらが勝手に思っていることであったり、本来であればそこで悩むようなことでもなかったりしますよね。いろんなことを経験してくると、全てが感謝に変わっていくことは多くありますよね。

−生き方は一つではない
蟻正:今ずっと頭の中にあるのが、卒業後就職できるか不安だということです。私は目先のことを追いかけがちなので、その都度「感謝」ということを人にしっかり伝えることができていない気がします。どうしても自分のことばかり考えてしまっていて、難波さんのお話を伺っていると、感謝をすることが改めて大切なのだと感じました。

難波さん:私も大学を出るときに、自分が思ったようにキャビン・アテンダントになれなかったというのがあって、それを当時のグリークラブの顧問の先生に言ったとき、先生から「大学を卒業してすぐの仕事が一生続くわけじゃない」と言われたんですよね。

私はその時顧問の先生から言われたことに頷けなかったんです。キャビン・アテンダントに絶対なりたいという思いが強かったので。ですが、今ここまできて考えると、女性は多様な生き方ができるんですよね。子育てがあるし、また子育てをしながら仕事をする時期もありますし、子育てがある程度終わったら、自分の役割でできることを精一杯やることがあるし。

両親のことはもちろん男性も女性も大切にしなければならないと思いますけど、妻や母親であったり、仕事仲間であったり、その中で様々な生き方ができる可能性を持っているのが女性なのだということをみんなに伝えたいと思います。「これしかない」ということはなくて、生き方は一つではなくて、いろんな生き方があるんだということを伝えたいなと思います。

蟻正:すごく考えさせられることですね。

難波さん:分かりますよ、4年生になって周りの友人の就職先が決まっていく中で、すごくいろんなことが不安ということがあります。だけどそれはもしかしたらその先で振り返ってみると、あの時点でこちらへの導きがあったんだということなど、いろんな気づきがあるので、そこで人生を投げ出すことがないように、一生懸命、目の前のことに向かっていれば、次の道にはまた光が差すことがあると私は思います。

不安に押しつぶされそうになるじゃないですか。でもそれは生きていくためのプロセスですから
−最後に
蟻正:最後にお聞きしたいことがあります。大学生の皆さんや若い世代の方に伝えたいメッセージはございますか?

難波さん:それは先程申し上げた「死ぬな」ということだけです。シンプルかつ一番大事なことだと私は思います。「生きていくことが尊い」ということもそうです。

「いろいろな宗教観があるということに触れるのは、とても大事なこと。さまざまな方たちと仕事をする中で、カトリックに触れた4年間というのはとても貴重だったと思います。」

―Part4 終了

 
インタビュアー:英語英文学科2年生 蟻正成美さん
I.S.A.(International Student Association)部長。
I.S.A.は世界各地の学生と、お互いの国を理解し合い交流することを目的に様々な活動を行っている。新型コロナウイルスの流行により、以前のような直接の交流はできなくなったが、オンライン媒体を利用してコロナ禍でもできることを見つけて活動している。
I.S.A.岡山支部長として、支部内の会員同士の交流と、海外の方との架け橋となることを目指している。


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I.S.A.(International Student Association)
・ウクライナ緊急募金活動…学内において5月11日~31日まで実施。活動の様子は後日ブログで紹介します。

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