(前篇よりつづく:【卒業生の活躍】|学芸員のお仕事(前篇)|現代社会学科卒業生 原田莉沙子さん )
博物館法に記載されている通り、根幹となる仕事は、博物館資料の収集、保管、展示及び調査研究の4つです。その中でも、調査研究に力を入れているところ、特別展や企画展を多く提供するところなど、所属する組織や団体の性格によって個性が出るなあと私は思います。それに加えて、場所によっては、受付や売店対応、SNSの更新、館内清掃などを行う場合もあります。
学芸員をやってみたいなと考えている方は、まず、自分がどんなことに興味をもっているのか、何がしたいかを考えてみるのはいかがでしょうか。
研究や調査をして資料の魅力や価値を深めたい。講座・イベントなど教育普及の分野を担当してみたい。館の魅力発信に貢献したい、など興味あること、やりたいことは様々ですよね。
一方で、そもそも自分がやりたいこと、興味があることってどうやって探すの? と思う方もいるかもしれません。大学は、自分と向き合う時間や機会を与えてくれる場所だと私は思います。いまは残念ながらコロナ禍でいろいろな制限はあるかもしれませんが、講義や課題活動、アルバイトにボランティア、趣味など、新しい刺激を受け、自分の知的好奇心を育てることができます。そういう私も大学の講義、長期休暇の旅行などから、博物館・学芸員・社会教育といった仕事に興味を持ち始めました。
まだやりたいことが見つからない方は焦らなくても大丈夫!
ちょっと興味があるかも、そういう気持ちを大切にして、迷わずチャレンジしてみてほしいなと思います。意外なところにきっかけはあるかもしれません。
おかやま観光コンベンション協会 学芸員 原田莉沙子
(本学現代社会学科2015年度卒業生・社会文化学専攻2018年度修了生)