人間生活学科

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2022.03.11

今日という日|人間生活学科|深谷信介

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おはよう
と突然言えなくなった日が、ある。
人それぞれ
色々な瞬間に、それは起こる。

2011年3月11日
多分みんなは小学生であったろう。
テレビ越しに眺めていただろう。
何を思ったのだろう、そして、今日何を思うのだろう。

リアリティ
全ては、現実。現実に、全てがある、全てが起こる。
スマホの中のコンテンツに興じている、その瞬間も。全てが今、現実であることを、忘れてはならない。

あの時
あなたの知らないあの人が、あの人たちが、
自らを顧みず、必死に、一所懸命に尽くしたその事実の上に、
自分の命があることを、今一度、心に深く刻み込んでほしい。

11年経った今、
福島・中4町に立った。
東日本大震災・原子力災害伝承館の屋上にあがる。
目前に、中間貯蔵施設が見切れないほど広大に広がり、
海岸沿いには、目を疑うばかりの巨大な造成地が広がり、
手が届きそうなすぐそこに、あの1Fがみえる。

震える。
自身の無力さに震えつつ、
それでもほんの1粒でも何かをしたいという気持ちが立ちあがってくる。

祈ろう。
思いを馳せよう。
そこから全てがはじまる。

清心生よ。
清い心を持ち、隣人を愛し続けよう。
それは今、日本が、世界が、世の中全てが、願っていること。
私たちだからこそ、できることが、ある。
聖堂が、キャンパスが、聖ジュリー・ビリアートが、それを教えてくれる。

東日本大震災・原子力災害伝承館東日本大震災・原子力災害伝承館

中間貯蔵施設(一部)と1F中間貯蔵施設(一部)と1F

一面の造成地一面の造成地

あちこちに帰還困難区域看板あちこちに帰還困難区域看板

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深谷信介教授(教員紹介)